作品内でピックアップされたのは96年発表の「名もなき詩」からの愛・自由・希望・夢でした。
ジュディマリ
弘光先生がさまるんとの世代差を感じた「Over Drive」は、合唱曲に選ばれました。
しかし、JUDY AND MARYが96年に発表した作品なので、弘光先生もジャスト世代というわけでもないようです。
翼をください
弘光先生がピアノ練習で弾いていた曲「翼をください」は71年発表の作品ですね。
あらゆるアーティストにカバーされ合唱曲としても有名な、世代をこえて愛されている名曲です。
その他小ネタ
曲やモノマネ以外にも、年代をこえた小ネタが随所に盛り込まれていますので、そんなネタを探すのもおもしろいかもしれません。
ロッキー
北川景子さんもカメオ出演する、さまるんのトレーニングシーンは名作「ロッキー」の名場面をコミカルにトレースしたもの。
そのシーンを観て熱くなったお父さんも多いのではないでしょうか。
民謡
「けいおん‼」でも取り上げられた民謡の高度な練習法ですが、昭和世代には民謡の金沢明子さんのCMが有名です。
SALMIAKKI
パッケージがおしゃれでかわいい、フィンランドのお菓子「SALMIAKKI」は、世界一まずいキャンディとして有名です。
川栄さん演じるアオちんは、作画中に手元に置くほどのヘビーユーザーのようですね。
anan表紙
NHKの朝ドラ「なつぞら」出演で好評だった山田裕貴さんもカメオ出演しています。
さまるんの読んだananの表紙として数秒の出演なので、注意して観ていないと見逃してしまうほど。
まとめ
本作品は原作のさまるんの天真爛漫さと大胆さを見事に表現し、原作キャラの再現度の高い作品といえます。
原作に忠実なキャラクターを演じたヒロインをはじめ、脇を固める豪華なキャスト達。
全員がコメディに対し真剣に向き合ったからこそ、小ネタがじわじわと効いてくる作品に仕上がっているのです。
きっと演じている俳優陣も自分たちでやっていて面白かったのではないでしょうか。
現場も客席も笑いと笑顔に包まれる、そんな作品だといえますね。
ラストシーンでは頬に「たいへんよくできました」のスタンプではなく、2人の関係が恋愛に発展したことが分かるネタを盛り込んで欲しいくらいでした!
機会があれば是非もう一度本映画をご覧ください。
散りばめられた小ネタを知った上でもう一度見ると、さらに満足度もアップすると思いますよ。