予告編にもすでに登場していたキャッツ・アイですが、本編にもしっかりと登場していました。
意外なことに、キャッツ・アイとシティハンターは初共演です。
北条司ファンには、レアシーンとして絶賛されています。
そして、海坊主の店の名前は以前から「キャッツ・アイ」でした。
今回キャッツ・アイから借りていたもの、という店の裏事情がしっかり明かされています。
そうだったの!という驚きの声が数々寄せられているようです。
古さを残したシーン
劇場版シティハンターは現代風にアレンジされているものの、古さを感じるシーンも沢山散りばめられています。
むしろ、古さを前面に押しだしているような構成です。
原作漫画ではあった「もっこり」
原作を読んでいる方なら直ぐにお気づきかと思いますが、アニメ版には獠のもっこり画像がありません。
子供が観ることに配慮して作られているようです。とはいうものの、近年のアニメでは避けられている下ネタが満載です。
「もっこり」「一発」のセリフも昔のまま使用されています。
些細なことが問題視される今、これだけ爽快に下ネタを爆発させてくれる映画はそうそうないでしょう。
カラスや「・・・」の登場
懐かしい絵といえば、カラスが背景に跳ぶ様子や「・・・」という絵が使用されています。
90年代アニメでは定番だったこの表現方法が、あちらこちらに使用されていました。
観ているものは時代が昔に戻ったような感覚を覚えます。
声優陣が健在
何よりもファンを喜ばせてくれたのは、声優陣が昔のまま健在であったことです。
レジェンド神谷明さんを筆頭に、玄田哲章さん、山寺宏一さんや戸田恵子さんなど豪華すぎる声優たちが映画を盛り上げていました。
最近はアニメ界も世代交代が進み、有名キャラクターの声が次々に変化しています。
そんな中、以前と変わらぬ声で演じられるキャラクター達はこれぞシティハンターとファンを唸らせました。
なつかしき100tハンマー
香は常に100tハンマーを振り回していましたが、今作品でもその姿は健在でした。
そしてハンマーに描かれている絵にも、作り手の遊び心が反映されています。
今作品は制作サイドが大いに楽しみながら作っている様子が、ひしひしと伝わってくるようです。
なぜあえて古さを残しているのか
復活した現代版のシティハンターになぜ、古いものをそのまま残しているのでしょう。
この作品はターゲットを絞り込んでいるのでしょうか。
ブレない展開が嬉しい
復活版のアニメは幾つかありますが、どれも現代風に大きくアレンジされています。
しかしシティハンターは、見事に古い雰囲気を残しています。
シティハンターといえばアラフォー世代がど真ん中世代になりますが、アラフォー世代がまさに観たいシティハンターの姿を貫いているといえます。
極論をいえば、現代版に大きくアレンジされたシティハンターを見るなら、他のアニメと何も変わらないでしょう。
例えるなら「水戸黄門」のような定番の展開が、ファンには嬉しいのです。
シティーハンターイズムと称される
冴羽獠のもっこりシーンやセクハラまがいな行動、劇中でエローンと名付けられたドローンなどよくカットされなかったな、と苦笑いをしてしまいます。
しかし、これこそがシティハンターの面白みではないでしょうか。
昔のままのエロさ全開で描いたからこそ、変わらぬ冴羽獠を観ることが出来ました。
80年代をベースにし、オリジナルカラーを貫き通す姿は「シティハンターイズム」と称されています。