出典元: https://www.amazon.co.jp/dp/B07Y4MXX6C/?tag=cinema-notes-22

日本がまだ無声映画だった頃に人気を博していた活動弁士にスポットを当てた映画「カツベン!」。

成田凌演じる俊太郎が本物の活動弁士を目指すストーリーを軸とし、梅子との恋愛・泥棒などを盛り込んだ歴史ドラマです。

当時の日本がカツベンとどう向き合っていたのかを伝えてくれる作品です。

今回は「カツベン!」の中でも、刑務所内でのラストシーン・面会に来た女性の正体・自分の役を知り列車に乗った梅子の決意を考察していきます。

刑務所内でのラストシーン

prison, prison cell, jail とうとう逮捕されてしまった俊太郎は自分のしたことを受け入れて、抵抗もせず刑務所へ向かいました。

そこで彼は得意のカツベンの語りを披露し、みんなの笑いを誘います。

カツベンを愛し、どこでも舞台にしてしまう彼に面会に来た女性がいたのですが、彼女の正体は誰だったのでしょうか。

面会に来た女性の正体

俊太郎に会いに来る女性は梅子くらいしかいませんし、それにキャラメルとの思い出を共有できるのも梅子だけです。

水を得た魚のように刑務所でカツベンの語りを披露していた俊太郎に対して何を感じたのでしょう。

彼に会わずに帰ったことから、別々の道を歩むことを決断したのではないかと推測できます。

俊太郎が梅子のことを後悔し、恋を募らせていたら、刑務所内で悲しみに打ちひしがれているはず

ですがそんな様子は皆無だったのは、梅子との別れに未練がなかった証拠ではないでしょうか。

そんな彼の元気な姿に、梅子はやっと別れの決心ができたと考えられます。

キャラメルは別れの合図

caramel, candy, sweet 彼女が置いて行ったキャラメルを見て、俊太郎は何を思ったのでしょうか。

幼い頃、俊太郎が梅子にキャラメルを渡した後に二人は離れ離れになりました。

確かにキャラメルは彼らにとって幸せなひと時を象徴しています。

ですがこうして梅子がキャラメルを置いて去った事実は、別れの合図にもなっているのかもしれません。

梅子は本当に女優になりたかったのか

audrey hepburn, actress, movie 長い時を経て再会した梅子は宣言通り女優になっていました。

俊太郎よりも着実に夢に向かっているように見える梅子ですが、彼女は本当に女優になりたかったのでしょうか。

俊太郎の気を引きたかっただけ

子供の頃に梅子が女優になると宣言したのは、本当になりたかったからでしょうか。

もし好きな男子がカツベンになる夢を追いかけていたら、女の子も映画に関わる仕事を選ぶ可能性はあります。

それほど興味が無くても、彼の気を引くために女優を目指すこともあり得るはずです。

再会のきっかけ作り

映画に関係する仕事をしていれば、いつかきっと俊太郎と再会できると信じて待ち続けていたと思われます。

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