ファンをどれだけ喜ばせるか、とことん考え抜かれた作品です。
ターゲットを絞っている
劇場版シティハンターを見る限りでは、かなりターゲットを絞っているような印象を受けます。
旧作の定番ネタを惜しみもなく披露し、そのたびに古くからのファンは胸が躍ります。
あまり現代的にアレンジし過ぎていないのは、古くからのファンの要望に応える為ではないでしょうか。
旧作のシティハンターファンは、むしろ昔のままの冴羽獠、シティハンターが観たいのです。
だからこそ、古いものをそのまま残してファンサービス満載の映画を作ったはずです。
大衆受けする映画ではなく、シティハンターのオールドファン向けに作った映画といえます。
現代人には受けない?
ターゲットを絞って作られた今作品は、シティハンターを知らない世代にはあまり受けていないのも現状です。
今の風潮として下ネタNG的な風が吹いています。
そんな中、下ネタとエロさ全開のシティハンターに違和感を感じる人もいるようです。
そして昔のギャグなども、やはり知らないと楽しめません。
勿論初めて観たけれどすごく楽しかったという意見も多く、現代版から旧作品へ遡る人もいます。
この映画は昔を楽しむ映画だという認識のもと観ると、面白さも変わってくるのではないでしょうか。
冴羽獠の年齢は
20年ぶりに制作されたシティハンターですが、冴羽獠の歳は現在一体いくつなのでしょう。
実際の年齢はわからない
冴羽獠は子供の頃飛行機事故にあい、とある反政府部隊に拾われ育てられています。
両親は死亡していたので、獠の年齢も国籍も何もかもが不明です。
それゆえ、確かな年齢は発表されていません。
一般的には香と出会った日(3月26日)が誕生日となっており、大体1959年生まれとなっています。
この計算によると、旧作品中の冴羽獠は30歳前後です。
映画公開時の2019年では60歳ということになります。
しかし映画を観る限り、20年分の空白の時間はカウントされていないようです。
昔を知る人は感無量のBGM
劇場版シティハンターで、何よりも高評価なのはBGMです。
旧作品のBGMを使用しており、音楽を聴いただけで時間が遡っていくようです。
「Angel Night~天使のいる場所~」「Get Wild」そして「City Hunter~愛よ消えないで」などファンにはうれしすぎる名曲の数々です。
映画鑑賞後にサウンドトラックを購入した人も多いのではないでしょうか。
エンドロールで誰も席を立とうとしないというのもこの映画の特徴だといえます。
アラフォー世代がはまる映画
アラフォー世代にターゲットを絞った映画といっても過言ではないでしょう。
現代に沿ったアイテムを取り入れつつも、古さをあえて取り込んだ作品は色褪せることなくファンを楽しませています。
現在は作り手側も社会の流れにのまれ、かなり範囲の狭い映画になりつつあります。
その点シティハンターは、旧作の良さをそのまま生かし時代にのまれずに蘇りました。
不思議と旧作のシティハンターも見返したくなってきます。