出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B008CDB0F6/?tag=cinema-notes-22
『スピード』は、1994年に公開したアメリカ映画です。
息もつかせぬ展開の連続やド派手なシーンの数々が目に焼き付いている方も多いのではないでしょうか。
また本作で、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックの二人が一躍有名になりました。
そんな『スピード』ですが、実は超低予算でつくられたことはご存知だったでしょうか。
今回は、キアヌの髪型やモデル作品など、ヒット作の裏側を徹底解説していきます。
ハリウッドを活気づけた『スピード』
『スピード』は、1990年代を代表するアクション映画の一つです。
それと同時に「ノンストップアクション」というジャンルを確立した映画でもあります。
映画の冒頭から、中盤、そして終盤にかけて繰り広げられるアクションシーン。
終始ド派手なシーンの連続である映画は、現在はそこまで珍しいものではありません。
しかし公開当時、アクションシーンが終始続く映画は少なく、ジャンルとして確立するには至っていませんでした。
そのため、本作が「ノンストップアクション」の先駆けとなったのです。
また、当時ハリウッドのアクション映画は『ダイ・ハード』以降不作続きといわれていました。
そこでハリウッドのアクション映画に活気をもたらしたのも本作なのです。
しかし本作がヒットしたのは、終始派手なシーンが続いたからという単純な理由だけではありません。
犯人との頭脳戦、息もつかせぬやり取りの数々、それも世界中の人を魅了した理由の一つです。
超低予算で作られた大ヒット作
予算はたったの3000万ドル
「ノンストップアクション」というジャンルの確立、ハリウッドのアクション映画の活気づけ。
『スピード』の功績はそれだけにとどまりません。
1995年のアカデミー賞で2部門を受賞するなど世界的な規模で高い評価を受けた。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/スピード_(映画)
本作は映画界で最も知名度のある映画賞も受賞しているのです。
全世界での興行収入は、3.5億ドル(当時の円相場で350億円)を記録。
そんな大ヒット作品の予算はなんと3000万ドル(30億円)でした。
1994年の同じ年に公開したアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『トゥルーライズ』。
こちらは興行収入が、スピードより少し上の3.8億ドルでした。
しかし『トゥルーライズ』の製作費は、本作の3倍強となる1億ドルです。
いかに本作の予算が少ないか、そして予算の割に大ヒットしたのかがよくわかります。
巨額の製作費を投じて大々的な宣伝をした挙句に、多額の損失を出す映画も珍しくありません。
けれども本作は予算がない分、工夫をこらした結果、大ヒットを生み出したのです。
監督も制作をためらうほどの予算
結果として大ヒットした本作ですが、ヤン・デ・ボン監督は撮影を引き受けるか迷ったそうです。
なぜなら製作費が3000万ドルと安かったから。
脚本に派手なシーンやアクションシーンが数多くあるのをみた監督は、本作の制作に非常に難色を示しました。
一方で、本作は監督にとってのチャンスでもあったのです。