オマージュしつつもいまいちさをアピールする笑いのセンスは抜群です。
ロバートはテイラー・ロートナー
テイラー・ロートナーといえば、「トワイライト」のジェイコブ・ブラック役で有名な俳優です。
劇中ではロバートはダイエットに成功し、テイラー・ロートナーになるといっています。
実際、テイラー・ロートナーは子供時代に空手で世界ジュニアチャンピオンにまでなっており、太っていたわけではありません。
テッド公開時、大ブレイク中だったテイラー・ロートナーが担ぎ上げられたのでしょう。
冒頭から一発屋扱い
オマージュというにはブラック過ぎる登場の仕方ですが、映画冒頭で一発屋として紹介された人々がいます。
- 「グレムリン」や「スタンド・バイ・ミー」に出演した子役コリー・フェルドマン
- 「天才少年 マルコム奮闘記」に出演したフランキー・ムニッズ
- 人気歌手ジャスティン・ビーバー
子役を一発屋と皮肉るのはありとして、公開当時に飛ぶ鳥を落とす勢いだったジャスティン・ビーバーを一発屋とするセンスに脱帽です。
本人登場のリアルなパロディ
本作の凄い所は、パロディに本人が出演している所です。
本物のフラッシュ・ゴードンが出演
日本ではあまり馴染みの少ないフラッシュ・ゴードンですが、アメコミのヒーローとして1989年には映画化された有名キャラクターです。
男子なら一度ははまるアメコミのヒーローで、ジョン・ベネットが熱中するのもその為です。
劇中にはフラッシュ・ゴードンを演じていたサム・ジョーンズ本人が出演しています。
そしてパーティ中に苦情をいってきた隣のミンは、フラッシュ・ゴードンの悪役と名前が同じことから、殴られています。
名優トム・スケリットが出演
劇中には「トップ・ガン」で飛行教官のヴァイパーを演じたトム・スケリット本人も出演していました。
名前だけの出演とおもいきや、ラストシーンに本人が登場した時は驚きました。
ブラックジョークを受けるノラ・ジョーンズ
野外コンサートにカメオ出演していたノラ・ジョーンズは、テッドとの関係も持っていたと告白しています。
更にテッドはノラ・ジョーンズに下記のようなセリフを向けていました。
インドのハーフさん、それともイスラムのハーフさん
9・11はどっちだっけ
引用:テッド/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
ノラ・ジョーンズはインドの至宝といわれるシタール奏者ラヴィ・シャンカールと、アメリカ人ダンサーを母に持つハーフです。
彼女が答えたようにインド人とのハーフになります。
そのあとに続くテッドの9・11発言はかなりブラックジョークですね。
ライアン・レイノルズがゲイ
ライアン・レイノルズは「グリーン・ランタン」や「名探偵ピカチュウ」に出演した人気俳優です。
何と彼がゲイとして登場し、キスシーンを見せてくれます。
これはDCコミックスがグリーン・ランタンをゲイとして登場させたことに由来しています。
コミックではグリーン・ランタンのアランが、男同士でキスをするシーンが描かれており「テッド」ではそれを再現しています。
有名司会者も登場
劇中でテッドが出演した番組の司会をしていたのは、ジョニー・カーソン本人。
日本ではあまり知られていませんが、アメリカ国内で司会者といえばジョニー・カーソンといわれるほどの人物です。
彼が番組の司会をしていることで、リアル感が増したのではないでしょうか。
日本語向けに訳されたセリフ
「テッド」にはアメリカ国内でしか通用しないセリフもあり、そこは上手く日本向けに訂正されていました。
テディ・ラクスピンから「くまもん」
お前よりくまモンのほうがいい
引用:テッド/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
ジョン・ベネットのセリフですが、こちらは日本向けのセリフで実際は下記のようにいっています。
I think back to that Christmas morning and I wish I’d just gotten a Teddy Ruxpin.
引用:テッド/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
くまもんではなくテディ・ラクスピンといっています。
アメリカで大流行しアニメにもなったくまのぬいぐるみのことです。
同じくまのぬいぐるみであるテッドにとっては、にっくきライバルというところでしょうか。
ジョーン・クロフォードから「星一徹」
劇中で子供のロバートにパンチをするシーンがありました。
誰かが星一徹にならなきゃ
引用:テッド/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
このセリフも当然日本向けに直されたもので、元は下記のようにいっています。
someone had to go Joan Crawford on that kid.
引用:テッド/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
星一徹ではなく、ジョーン・クロフォードといっています。
ジョーン・クロフォードといえばアメリカではお馴染みの幼児虐待者です。
女優でありながら養子5人に虐待を続け、彼女の死後「愛と憎しみの伝説」というホラー系虐待映画になっています。
幼児虐待者を星一徹と置き換えたのも、なかなかのブラックユーモアではないでしょうか。
ブラック過ぎるオリジナル表現
劇中で日本向けに直されたセリフのなかで、あまりにもブラック過ぎることが理由になったものもあります。
アメリカだから通じるブラックジョークを見ていきましょう。
ユダヤ人差別からはじまるストーリー
冒頭では差別されるユダヤ人と、更にそのユダヤ人からも仲間外れにされるジョン・ベネットが描かれています。