砂漠での連日の撮影は相当きつかったと想像されます。
スタジオセットで撮影していると思われていたシーンも、実際にサハラ砂漠で撮影されていたのです。
飲み水や毒虫に苦労しながらの撮影だったようで、その過酷な経験が映画のなかに隠し味となって現れているのではないでしょうか。
苦労を重ねた撮影秘話
本作が出来上がるまでは様々な苦労があり、それは過酷な撮影だけではありませんでした。
降板続きの制作
『ハムナプトラ』は、企画されてからの人材探しに一番苦労したようです。
脚本家や監督の降板が続き、リック・オコーネル役もなかなか決まりませんでした。
ブレンダン・フレイザーに決まるまでに、ブラッド・ピットやトム・クルーズの名もあがっていたのです。
しかし様々な俳優から出演NGが出てしまいます。
本作はリメイク版ということもあり、元となる「ミイラ再生」や「ミイラの幽霊」のホラー色が強かったからでしょうか。
シリーズのリブートとなる作品でもレン・ワイズマン監督やアンディ・ムスキエティ監督が降板するなど、このシリーズは降板の相次ぐ作品といえそうです。
絞首刑のシーンで本当に呼吸が止まった
劇中で絞首刑にされるところを助け出されるシーンがありました。
実はブレンダン・フレイザー演じるリック・オコーネルは、撮影中に心肺停止になっています。
適切な処置で命を取り留めていますが、危うく命を落としそうになったシーンです。
サハラ砂漠での撮影にしても、本当に命がけの撮影を繰り返していたのでしょう。
彼らの妥協しない姿勢が、大ヒット映画を生み出しました。
ちなみに映画公開の翌日には次作作成の依頼が来ており、公開直後に大ヒットを予感させる作品だったようです。
妥協なしの考古学映画は歴史に残る名作
『ハムナプトラ』は、過酷な砂漠での撮影を乗り越え、リアルなエジプトを再現しています。
ホラー映画がベースですが、アクションやロマンス色が強く幅広い年代で楽しむことが出来るのではないでしょうか。
史実と比較しながら楽しむと、また違った側面が見えてくるはずです。