いつも何かを食べて口を動かしているダニー・オーシャンの右腕ラスティですが、いつも口を動かしているのは、忙しくゆっくり食べる時間が取れない為とラスティ役のブラッド・ピッドは語っています。
ブラッド・ピッド自身も忙しく、撮影中の食事が本当に彼の食事になっていたということです。
劇中のラスティはダニー・オーシャンと共に仲間集めに奔走しますが、ポーカーの場面では卓越したいかさまを教えています。
また彼は情報収集能力の高さが際立っています。そしてダニー・オーシャン同様に広い交友関係を持つ裏街道のプロフェッショナルです。
ストリッパーの踊りを見つめるシーンは合成映像だったらしく、ブラッド・ピッドは「後で確認したら、ラスティの視線が男性ストリッパーの方へ向いていた」と苦笑いしていました。
ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)
天才詐欺師ボビーを父に持つ若い天才スリ師であるライナスは、劇中で意気込むあまりトラブルを起こしてしまったり、大きな仕事に緊張感を漂わせていたり、パーフェクトプロ集団の中で「大丈夫かな」とハラハラさせる存在です。
しかしスリという特技を生かし、しっかりカードキーを盗みましたね。
実は、劇中でつけ鼻を外すシーンがありますがこれは「ブラザーズ・グリム」にかけたジョークです。
当時ウィル・グリム役を演じたマット・デイモンは監督につけ鼻をつけるように指示されたそうです。
結局つけ鼻はつけなかったのですが、この裏話を本編に取り入れてしまうあたりがスティーブン・ソダバーク監督らしいですね。
フランク・キャットン(バーニー・マック)
一番最初にメンバーに誘われたフランクの特技は劇中でお目にかかることは出来ませんが、プロのいかさま師です。彼はいかさま師という特技を生かしディーラー業をやっているのでしょう。
フランクはテリー・ベネディクトのカジノへ先入し味方に情報を送る重要な役を担っています。
演じたのはバーニー・マック、日本ではあまり馴染みのない彼ですがアメリカでは絶大な人気を誇るコメディアンです。
バシャ―・ター(ドン・チードル)
バシャ―は爆発物の取扱に特化した人物です。ドン・チードルが良い味を出しており、オーシャンズのメンバーには欠かせない一人となっています。
監督ソダーバーグは同じ俳優を起用することで有名ですが、ドン・チードルも5度ほど彼の作品に参加しています。
当時彼は「青いドレスの女」で助演男優賞をとっており、脇役として確固たる地位を確立していました。
彼はその後「ホテル・ワンダ」や「クラッシュ」など様々な映画に出演し、MCU作品ではウォーマシーンを演じています。
ソール・ブルーム(カール・ライナー)
ソールは引退した伝説の詐欺師として登場しています。特技は人並み外れた演技力でまるで人が変ったかのように役に成りきることが出来る逸材です。
ストレスによる胃潰瘍を持っているという設定が、なんとも可愛らしいですね。
武器商人に成り切ったソールは大迫力でした。ストレスに弱いというギャップがなんとも滑稽で笑いを誘います。
演じているカール・ライナーは映画監督のロブ・ライナーの父親でもあり、自身も俳優の他脚本制作も行っているベテランです。
ルーベン・テッシュコフ(エリオット・グールド)
ルーベンはラスベガスでカジノ経営をする大富豪です。チームの資金を全面的にサポートしており、彼なしでは作戦を実行することは出来ませんでした。
演じているエリオット・グルードはブロードウェイミュージカル出身の俳優で、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞に何度もノミネートされるほどのベテラン俳優です。
これ程のベテラン俳優を脇役として登場させるとは、本当に豪華すぎるキャスティングといえますね。
バージル・モロイ(ケイシー・アフレック)
騒がしい双子の兄バージルは、ラジコン操作にたけた自動車のスペシャリストでありながらカジノスタッフやライナスの助手など様々な役をこなしています。
演じたのはバットマンを演じたベン・アフレックの実弟であるケイシー・アフレックです。彼は12歳で「レモン色の空」に出演しケビン・ベーコンの弟を演じていおり、子役から上がってきた俳優です。
ターク・モロイ(スコット・カーン)
双子の弟タークも自動車のスペシャリストですが、得意分野は運転です。兄バージルと共に、ボディーガードやカジノスタッフなど七変化した役をこなしています。
演じているのは「HAWAII FIVE-0」でダニーを演じるスコット・カーンです。