注目キーワード
  1. 映画
  2. シネマ
  3. 洋画
  4. 邦画

【名探偵コナン 世紀末の魔術師(ネタバレ)】エッグに隠された真相を解説!実際の歴史がモデル!?ラスプーチンは実在する…?

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y233HXF/cinema-notes-22

劇場版名探偵コナンで初めて怪盗キッドが登場した記念すべき第3作目「世紀末の魔術師」。

ニコライ2世やラスプーチンなど聞き慣れない名前の登場人物が多すぎて混乱した人も多かったはず。

それに時代背景が細かく設定されていたので、実際の歴史を基にしていたのかな?と気になったのではないでしょうか。

またラスプーチンの末裔が登場していましたが、そもそもラスプーチンは実在したのかという疑問も湧いてきます。

理解しきれなかった色々な疑問や謎を、事件の中心になったエッグに隠された真相と併せて解説していきます。

エッグに隠された真相

Mzgh 瑪瑙グリーンイースターエッグジュエリーボックス付きラインストーンホームリビングルームオフィスクリエイティブデコレーションエナメル塗装メタルクラフトギフト ファッショナブルな美しいです

鈴木財閥が所有していたエッグはそれ1つでは不完全であることが判明しました。

夏美が持っていたエッグと合わせることである仕掛けが発動するように細工されていたのです。

巧妙な仕掛け

マトリョーシカのように大きなエッグの中に小さなエッグを入れると本来のエッグの姿になります。

台座に置き、下からライトで照らすと天井にニコライ2世一家の写真が写し出されるという仕掛けがされていました。

エッグは一家の思い出が詰め込まれた写真を眺めることができるので「メモリーズ・エッグ」とも呼ばれています。

ニコライ2世の子孫が判明

ニコライ二世とアレクサンドラ皇后―ロシア最後の皇帝一家の悲劇
完成版のエッグはニコライ2世一家を写し出し、その中には夏美とよく似た女性がいました。

その女性こそニコライ2世の三女マリアであり、夏美の曾祖母だったのです。

エッグは誰のもの?

インペリアル イースターエッグデザイン ジュエリーボックス パーティー 置物 誕生日 プレゼント
青蘭は自分がエッグの持ち主になるべきだと主張しましたが、本当に彼女が正当な持ち主なのでしょうか。

鈴木財閥

鈴木財閥のエッグは紛れもなくロマノフ王朝の財宝でした。それは本来ニコライ2世の子孫が所有すべきもの。

鈴木財閥はコレクションとして持っていただけです。もし正式な子孫が現れれば、その人物にエッグを譲ったでしょう。

青蘭

ニコライ2世の子孫が存命でないのなら、親交のあったラスプーチンがエッグを受け取る権利を得る可能性は十分にあります。

そしてその権利はラスプーチンの末裔である青蘭に引き継がれるのは納得できる話でしょう。

しかしそれはあくまでもニコライ2世の子孫が存在しないという前提のもとです。

もし子孫が生きているのなら、青蘭に所有権はありません。

香坂夏美

鈴木財閥が所有していたエッグは夏美の曾祖父である喜市が作ったものでした。

喜市の技術は素晴らしく「世紀末の魔術師」と呼ばれていたほどです。

夏美が所有していたエッグと鈴木財閥のエッグを組み合わせると本来のエッグとしての機能を果たします。

エッグに隠された真相を暴いた結果、夏美はマリアの曾孫であることが判明。

これにより夏美はニコライ2世の子孫だと証明され、ロマノフ王朝の財宝を受け継ぐにふさわしい人物になりました。

ですからエッグも彼女のものであるといえるのです。

怪盗キッドはすでにこの事実を知っており、鈴木財閥からエッグを盗み出しました。

彼の目的はエッグを手に入れることではなく、本来の所有者である夏美へエッグを渡すことだったのです。

青蘭が財宝を狙うワケ

名探偵コナン トリッククリアファイル(犯人)

エッグを手に入れるために怪盗キッドを撃ち落とし、他にも2名の命を奪った犯人は青蘭でした。

彼女はなぜロマノフ王朝の財宝を狙うのでしょうか。

国際指名手配犯スコーピオン

青蘭は中国人のロマノフ王朝研究家ではなく、スコーピオンという国際指名手配犯でした。

彼女は中国人であると偽っていましたが、本当はロシア人。

瞳の色が夏美と同じ灰色だったことからもロシアの血を引くことが暗示されています。

スコーピオンの目的はロマノフ王朝の財宝を手に入れること。邪魔者の右目を狙撃し殺害するという手口が特徴となっています。

また青蘭はラスプーチンの末裔でした。

ラスプーチンはニコライ2世と親密な関係にあり、その財宝はラスプーチンのものになるはずだったと考えていたのです。

なぜラスプーチンのもの?

普通ならロマノフ王朝の財宝はニコライ2世の子孫が所有すべきものです。

しかしニコライ2世一家は反対勢力により暗殺されました。

受け継ぐ者がいない状態になったロマノフ王朝の財宝。そこに名乗りをあげたのがラスプーチンの末裔です。

ニコライ2世と親密だったラスプーチンがその財宝を所有するのが当然と思い込むのも無理はないのかもしれません。

ラスプーチンの所有物になるはずだった財宝が他人の手に渡るのはおかしいと思っていた青蘭。

末裔である自分が本来なら財宝を所有するべきだと主張します。

なぜ右目を狙うのか

マルゼン ワルサー NEW PPK/S ブラックモデル ブローバック ガスガン
スコーピオンである青蘭が敵の右目を狙う理由はラスプーチンにあります。

ラスプーチンは暗殺されてこの世を去りますが、その際右目を激しく殴打されました。

彼の遺体が発見された時に右目が陥没していたことから、末裔である青蘭は敵の右目を標的にしたのです。

実際の歴史がモデルだった

名探偵コナン 世紀末の魔術師(1) (少年サンデーコミックス) Kindle版
作品の中でキーパーソンになっているロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世とその娘マリア。2人は実在の人物です。

そして怪盗キッドや青蘭が狙っていたエッグも実際に存在しています。

ロマノフ王朝最後の皇帝

最後のロシア皇帝ニコライ二世の日記 (講談社学術文庫) Kindle版
ロマノフ王朝はロシアに300年続いた王朝で、ニコライ2世の代で滅亡してしまいました。

当時は反乱や戦争が相次ぎ、王朝を倒そうという動きが盛んになっていたのです。

そのためニコライ2世はもちろんのこと、妻や5人の子どもも反対勢力に暗殺されました。

マリアは死んでいた?!

ニコライ2世一家は殺され、全員同じ場所に埋葬されました。

しかし一家が埋葬された場所にマリアの遺骨が見当たらなかったことから「マリア生存説」が浮上していたのです。

マリアは19歳と若かったため、生きていて欲しいという願望もあったのかもしれません。

ですが2007年に別の場所からマリアの遺骨が見つかり、生存説は完全に否定されました。

この映画が公開されたのが1999年だったのでマリアは殺されずに生き延びたという設定を採用したのでしょう。

マリアの生死について史実との矛盾が発生しましたが、逃れてどこかで生きていたというストーリーの方が夢があると思います。

ロマノフ王朝の宝「エッグ」

Baosity インペリアル エッグデザイン  クリスタル象嵌 ジュエリーボックス 手塗り クラシック ビンテージスタイル
皇帝へ献上するために作られたエッグは「インペリアル・イースター・エッグ」と呼ばれています。

映画の中では香坂喜市が51個目と52個目を作ったという話になっていました。

実際の歴史では金細工師ファベルジェという人物が50個作ったので、その後に喜市が2個追加したという設定なのでしょう。

それぞれのエッグには「お楽しみ」として必ず小物が入れてあったそうで、何を入れるかは金細工師に任されていました。

ニコライ2世一家はエッグを開けるまでドキドキしながら待っていたのではないでしょうか。

ラスプーチンは実在の人物?

実録ラスプーチン〈上〉
ニコライ2世同様、ラスプーチンも実在します。

彼はもともと貧しい農村で生まれ育ちました。そのためろくに読み書きもできなかったようです。

素行が悪く、問題児でもありました。そんなラスプーチンがなぜ皇帝と接点を持てたのでしょうか。

その理由はニコライ2世の息子が難病だったことと関係しています。

大人になったラスプーチンは宗教家になって祈祷で病の人を治療していました。

その噂がニコライ2世夫婦の耳に入り、息子の難病を治してもらうことになったのです。

医者でも治せない病気を祈祷で好転させたラスプーチンへの信頼は一気に高まりました。

このことによりラスプーチンは寵愛を受け、政治にも口を出すようになったのです。

ニコライ2世はラスプーチンを重用したことで政治の混乱を招き、国民の反感を買ったのだとされています。

結局ラスプーチンは暗殺され、その際右目を叩き潰されて陥没した遺体が発見されました。

ドイツの城を模した家

ウンブーム 1/250 ドイツ ノイシュヴァンシュタイン城 ペーパークラフト UMB157
ロマノフ王朝はロシアの王朝です。

ですから喜市が横須賀に建てた家がドイツ風だったことに疑問を持った人もいたのではないでしょうか。

映画の中ではドイツの城をモデルにした理由がマリアの母にあると説明されています。

詳しくは語られていなかったので、ここでマリアの母について少し付け加えようと思います。

マリアの母はニコライ2世の妻なのでロシア人だと思っているかもしれませんが、それは間違いです。

ヨーロッパの皇族は近隣諸国から結婚相手を決めます。その理由は政治的なものです。

周りの国と友好関係を築くのが目的で政略結婚していました。そのためマリアの母もドイツ人でしたが、ロシアへ嫁いだのです。

マリアの父はロシア人で母はドイツ人。

そのことを知っていた喜一はマリアのために彼女の母の祖国であるドイツの城を基に家を建てました。

ロマノフ王朝の秘宝「インペリアル・イースター・エッグ」を巡る殺人事件はコナンと怪盗キッドの活躍により解決されました。

1900年(19世紀末)に「世紀末の魔術師」と呼ばれた香坂喜市のエッグの謎を1999年(20世紀末)に解く。

2つの世紀末を絡み合わせた演出に気付いたでしょうか。

遠い昔に友好関係を築いていたニコライ2世とラスプーチン。長い年月を経て子孫達が敵同士になるのは悲しい気がします。

彼女達が違う形で出会っていたらロマンチックな物語になったのではないでしょうか。