出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00LHQGXTI/?tag=cinema-notes-22
2011年に公開された『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は、ハリー・ポッターシリーズの完結版です。
全てを締めくくる本作は、これまでの伏線をすべて回収した形で幕を下ろします。
劇中で死の淵から蘇ったハリーやダンブルドアと再会した白い駅など謎多き本作をじっくりと紐解いていきましょう。
ヴォルデモートを殺したのはハリーではなかったのでしょうか。
お互いが分霊箱だったので蘇った
本作品で、多くの観客が謎を問いかけているのがハリーの蘇りです。
なぜハリーは死ななかったのでしょう。
蘇りの石で蘇った訳ではない
ハリーは死を覚悟しヴォルデモートの元へ行くとき「蘇りの石」を手にしています。
しかしその後「蘇りの石」を森の中に捨てています。
父ジェームスや母リリーの深い愛を感じ「蘇りの石」は必要ないと判断したのでしょう。
ハリーが蘇ったのは「蘇りの石」を持っていたからではありません。
そして、そもそもこの石は、心の中の会いたい人に会えるというだけで実際に死人を生き返らせるものではありません。
ハリーはヴォルデモートの分霊箱だった
ハリーが幼い頃、ヴォルデモートがかけた死の呪文を母リリーが跳ね返しています。
跳ね返った死の呪文はヴォルデモートの魂を2つに分け、そのひとつがハリーの中に入ってしまいました。
このことがきっかけでハリーはヴォルデモートの分霊箱となっていたのです。
ハリーが分霊箱だったのはシリーズを通しての大きな伏線となっていました。
ヴォルデモートがアバダ・ケダブラ(死の呪文)で殺したのは、自分の魂のかけらだけだったのです。
しかし、これだけではなんとなく蘇りが納得できません。
ヴォルデモートはハリーの分霊箱だった
ハリーが死なずに蘇った最大の理由は、ヴォルデモートがハリーの分霊箱だった為です。
ヴォルデモートは以前(炎のゴブレット)、自身の復活にハリーの血を使用しています。
このことが原因で、ヴォルデモートはハリーの分霊箱となっていました。
壮大なスケールの伏線が引かれていたわけです。
ハリーの魂はヴォルデモートの中にも存在しているので、ハリーは死ななかったのです。
分霊箱に納められた魂の断片は、魂をこの世に繋ぎとめる役割
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ハリー・ポッターシリーズの用語
ヴォルデモート自身がハリーの魂をこの世に結び付けていたわけです。
ヴォルデモートが死んでもハリーは死なない
ヴォルデモートがハリーの魂の分霊箱なら、ハリーはなぜヴォルデモートとともに死ななかったのか……。
分割された魂が全て滅ぼされた状態で、本体が肉体的な死を迎えると、魔法を講じた者は死滅する。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ハリー・ポッターシリーズの用語
上記は分霊箱の条件のようなものです。
ハリーは自ら分霊箱を作ったわけではありません。