劇中でヴォルデモートは、分霊箱が壊されるたびに苦しみ、怒りをあらわにしていました。
しかし原作ではその様子は描かれていません。
またハリーに関しても原作とは少し違っており、分霊箱のありかを感じ取るのは映画のオリジナルです。
これには制作側の理由があります。
原作では分霊箱を匂わせていたハッフルパフのカップですが、映画ではその部分が描かれていません。
このため、ハリーの能力に分霊箱を感じ取るというものを追加したようです。
この他にも原作にはハリーとヴォルデモートがぺべレル三兄弟の子孫で遠い親戚であることなどが組み込まれています。
もっと深くハリー・ポッターを知りたい方は原作を読んでみてはいかがでしょう。
ヴォルデモートを倒したのはネビル
本作を観るとひとつ疑問が浮かびます。
最後の分霊箱を壊したのはネビルなので、最終的にヴォルデモートを倒したのはネビルになるのでしょうか。
ネビルがとどめをさした
ハリーは武器解除の呪文をかけていますが、最後の分霊箱となったナギニを殺したのはネビルです。
また劇中でハリーは自身が殺されに行く際にネビルに最後の分霊箱を託していました。
原作ではハリーがヴォルデモートを殺すのですが、映画ではその結末をネビルに変えていたのです。
ネビルもまた選ばれし勇者だった
闇の帝王(ヴォルデモート)を倒す力を持つものが7月の末、闇の帝王に三度抗った両親のもとに生まれる。
引用:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人/配給会社:ワーナー・ブラザース
上記の予言が元になりハリーはヴォルデモートに狙われます。
しかしネビルも同じ条件の子供だったのです。
おそらくハリーは、ネビルもまた闇の帝王を倒す者だと感じていたのかもしれません。
だからこそ、自分が死んだ後のことをネビルに託したのでしょう。
劇中グリフィンドールの剣を手に立ち上がるネビルは、運命の子供を彷彿とさせるものでした。
余談ですが、本作最後でルーナと結ばれていたネビルですが原作ではルーナと結ばれていませんでした。
最終章は涙なしでは観れない作品
シリーズ全ての伏線を回収し、スネイプの真実が語られる本作品はハリー・ポッターシリーズで最高に泣ける作品です。
本作品を観るとまた最初からハリー・ポッターシリーズを観返したくなるのではないでしょうか。
何度も観返すことで細部までのこだわりが見えてくる大作なのはいうまでもありません。