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【蒼穹のファフナー THE BEYOND】BEYONDの意味を徹底考察!フェストゥムは悪?前作〜3話の関係性の変化に迫る

出典元:https://www.amazon.co.jp//dp/B07V6SW3T8/cinema-notes-22

2005年より始まった蒼穹のファフナーシリーズの第5作目『蒼穹のファフナー THE BEYOND』。

初回から前作のラストを裏切るかのような展開が続きます。

この記事では大きく変わっていく総士と一騎、彼らの関係性とフェストゥムを中心にTHE BEYONDの1~3話を紐解いていきましょう。

THE BEYONDの第1話での人間とフェストゥム

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前作EXODUSで転生した総士。ラストでは所謂「子総士」と一騎が浜辺を歩いて平和に向かっていきそう、という終わり方でした。

これが一転、BEYOND第1話は地獄のような始まりでした。第5次蒼穹作戦。ハワイエリアでの戦いです。

ここではフェストゥムとの戦いに加えて、フェストゥム側に裏切る人間を追うという展開、ですが……。

フェストゥムの群れが違う?

第5次蒼穹作戦ではプロメテウスミールの群れと戦います。ここでチェックしたいのが敵フェストゥムの内容です。

シーモータル型、スカラベ型、ギガンテス型、スフィンクスA型。

これらはベイグラントのミールと群れの内容が違っているのです。作品において敵タイプの群れは特性を表していたはず。

これは一体何故なのか。敵となるフェストゥム側に何かが起こっているということなのでしょうか。

マリスが人間を裏切り、フェストゥム側につく

3歳の総士とファフナーパイロット候補らしき子供が2人、プロメテウスミール側についたエスペラントのマリスに連れて行かれてしまいました。

それを取り戻さなければならないファフナーパイロット達、という状況で戦いが続きます。

その中でプロメテウス、マレスペロがマリスと結託し、その後大きくなった総士が臨む彼方は<BEYOND>の意味をもたせたのかもしれません。

THE BEYOND第2話で大きく変わっていたフェストゥムの「暮らし」

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突然3年後から始まります。大きくなった総士(見た目年齢14歳)は平和に暮らしています。

妹の乙姫、友達のマリスに、父レガート、母セレノア。

総士は生徒会役員として、妹から『ダメ人間』などといわれながら楽しく過ごしていました。

しかし島民はそのほとんどが人間に擬態したフェストゥムです。乙姫はフェストゥムの中ではフロロと呼ばれています。

偽竜宮島ではフェストゥムが人間に擬態した世界が構築され、人間を模倣した行事などが行われていました。

しかしフェストゥムに理解できない概念である『死』を題材にした灯篭流しなどは姿を変えています。

七夕を混ぜたような、願い事を叶えるためのおまじないをする行事に変わっていたんですね。

総士は既に竜宮島での記憶を失っており、その環境が本物だと信じています。

フェストゥムの作る「模倣した見様見真似の世界」を本物だと思っているのです。

状況と立場がはっきりと初代『蒼穹のファフナー』と対比されていく展開

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偽の竜宮島の町並みを見せていくカットシーンは蒼穹のファフナーファーストシーズンを彷彿とさせるものがありました。

ここは明らかにそれを意図させる演出です。平和な竜宮島で、外を知りたがる総士。

1作目の一騎を再現するかのような構図です。

総士は初代蒼穹のファフナーでフェストゥムを呼び寄せた「ラジオの起動」によって、総士から見た敵となってしまう「真壁一騎」を呼びます。

ここで一騎は総士を守るために島民がフェストゥムである事を教え、真の姿に変わった島民を同化によって消し去っていきました。

総士を守ろうとするフェストゥムが、人の力を越えた一騎によって消されていく様子は当初のフェストゥムに消されていく人間のようです。

1作目で「人間側がされていた事」を「人間側がしている」という状況になり、まるで立場が逆転しています。

乙姫(フェストゥム・フロロ)は連れ去られていく総士を泣いて守ろうとし、そんな愛に満ちた乙姫を一騎は同化で消し去るのです。

それを見ていた総士は一騎に対して、明確に一騎と敵対する立場を取ることになりました

この時、フロロは戦いを避けようとしていたのです。

フェストゥムが戦いを望まず、情に訴えかけたのでした。それを無感情に切り捨てた一騎の意思とは?

何故マレスペロはフェストゥムに多彩な感情を学ばせようとさせたのか

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今作2話では明らかに愛情を持ったフェストゥムがいて、そのお膳立てをしたのはマレスペロであることはフロロの発言からもわかります。

しかし本来単なる戦力であるはずのフェストゥムに、フロロを始めとした偽竜宮島の島民フェストゥムが持っていた愛情は必要なのでしょうか

憎しみや戦いの感情だけをフェストゥムに学ばせておけば戦いに十分事足りるはずです。理由を考察してみましょう。

操のようにフェストゥム側でも人の姿を持ってファフナーに乗れるようにするため?

1話の時点でフェストゥム側がSDPを奪ったような描写がありました。

これを十全に行使するため、ファフナーとの同化をより強固にする感情を欲したという可能性です。

しかしフェストゥム側には既に『ソルダート』と呼ばれる技術があるので、これは違うかもしれません。

ジョナサン・ミツヒロの敗北から学習した?

前作のラストで戦ったジョナミツは憎しみの器として描かれました。

マレスペロの手駒として、憎しみだけでは勝てないと踏み、感情をもたせたかった可能性があります。

アルタイルとの対話のために感情を必要としている?

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アザゼル型としてアルタイルと向き合った際には相手にされなかったため、人間的な感情を勉強することで状況を変えようとしている可能性です。

現状で到来が予想されるアルタイルを取り込むために必要な事なのかもしれません。

ジョナミツのようなエスペラントが感知できないフェストゥムが既にいて、人間社会の内側に潜り込ませるため?

人間的な感情を学ばせることでより人間社会の深部へ送り、人類に致命的なダメージを与えるためという可能性です。

しかしそれにしては一騎に対しての行動が「排除」ではなく「捕まえる」を前提にした攻撃意識の低い内容でした。

最終的に人間を生み出したい?

この疑問は今作のテーマに関わってくるはずです。

<BEYOND>は超えるという意味であるなら、フェストゥムは人間を超えるのか、人間はフェストゥムを超えるのかという話にもなってきます。

実際、前作までの“1人目の主人公”である真壁一騎は人間であるという状態を越えているのです。

フェストゥムもそれに対応して、人間を超えるために研究していたという可能性もあるでしょう。

竜宮島と偽竜宮島、悪のない戦い

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境遇が鏡像関係です。「他人から奪った技術で」「自分たちだけが平和に暮らしている」のです。

人間がフェストゥムから隠れていた竜宮島、フェストゥムが人間から隠れていた偽竜宮島という構図になっています。

関係性、状況、そしてそれが壊れてしまうきっかけなど、全てがシンクロしているといっても過言ではありません

この状況の上で攻撃に移った竜宮島サイドと、それによって壊滅させられる偽竜宮島。ここだけを見たらどちらが悪なのかわかりませんね。

しかしマリスが裏切り、マレスペロが指示を出していた時点で共存は難しいことだったはずです。

ここで壊滅させられたフェストゥムは、悪とはいい切れないながら、確実に敵であったという、難しい状況での戦いになったといえます。

一騎達、竜宮島サイドは偽竜宮島の在り方を知っていたのか

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これはフェストゥムとの今後の関係性について、どうなっていくのかというポイントになります。

一騎は偽物であるとはいえ、総士の妹という立場であるフロロを総士の目の前で殺したのです。それをする意味は一体何だったのでしょうか。

ウォーカー状態で戦っていた時点で同化していれば、総士の為に目の前で涙する妹を葬る必要はありませんでした。

一騎達はこの作戦を総士のために行っています。しかしこれでは総士に敵対心を持たれても仕方がありません

知らずにただ敵だからという理由で攻撃した?

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総士は偽竜宮島にいれば幸せだったはずです。誰からも守られ、愛され、総士には前作以前の一騎のような友達もいました。

一騎は「お前たちの暮らしを見ていた」と話した以上、偵察に来ていた時点で状況だけは察していたはずです。

この様子と、既にフェストゥムとの共存も前例がある中で、一騎たちは総士の為に「島を落とす」レベルの総攻撃を仕掛けるでしょうか。

知っていた上で、恨みから攻撃した?

偽竜宮島の状況を知っていたのなら、その在り様が『自分たちのかつての姿と全く同じである』事もわかっていたはずです。

しかし相手はフェストゥム、その理由で容赦なく攻撃し、相手を滅ぼすまで攻撃しようという心持ちだったのでしょうか。

知っていた上で、今後の為に必要な手順だった?

【チラシ付き、映画パンフレット】蒼穹のファフナー THE BEYOND
3話で登場したルヴィ・カーマが未来予知の能力を持っていることは示唆されているため、これが必要な手順だった可能性があります

つまり、総士が人間側ではなく、気持ちを一度フェストゥム側、人間や一騎に敵対心を持たなければならない流れがあったのかもしれません。

ルヴィは3話の中で総士が暴走を起こし、竜宮島を滅ぼそうとすることを知りながらマークニヒトに乗せているのです

なので一騎達、島サイドの人間はすべてを知った上で行動しているという可能性があります。

「THE BEYOND」とは

「蒼穹のファフナー」コンプリートベストアルバム

作品内各シーンでそれらしい表現が多いです。

総士は地平線の彼方<BEYOND>を臨み、一騎は前作での出来事から生命の限界を越え、戦う度に眠りにつき、心を失くしていきます。

2話でも見せていますが、SDPのような能力を生身で駆使し、明らかに人間を超えて<BEYOND>いるのです。

なかでも今作での主人公となる総士の見るBEYOND、地平線は偽物の世界の外側を表すことでしょう。

ここから総士は現実を知り、彼にとっての未知の場所<THE BEYOND>に辿り着くのではないでしょうか。

そして人間を超えたことでほぼ無感情に話す一騎は総士に対してのみ感情的に振る舞っています。

既に生死を超えた存在となっている一騎ですが、総士の痛みを引き受けて自分は眠りにつくという描写もありました。

THE BEYONDには『あの世』という死の世界の意味も持っています。

今の所、徹底的にすれ違いやシンクロしているようで真逆の反応を起こすような展開です。

もしかすると総士が一騎を強く恨むほど、一騎が総士のために愛を持って死ぬという展開もあるかもしれません。