出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B0041IY9JK/?tag=cinema-notes-22
「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶジャングル」は2000年4月22日に公開された映画です。
この映画はクレヨンしんちゃんシリーズでは珍しく、映画オリジナルのキャラクターが多くありません。
悪役の「パラダイスキング」のみが映画オリジナルキャラクターです。
どでかいアフロヘアーが特徴的な彼が南の島へ移住した理由を考察していきます。
また、タイトルにもある「ミレニアムウォーズ」が指す本当の意味についても解説していきましょう。
日本から逃げて来た
作中で移住理由についてパラダイスキングが言及するシーンはわずか3分ほどしかありません。
まずは直接的に述べられている理由についておさらいしておきましょう。
日本でいろいろあって日本を飛び出して南の島でのんびりするために
引用:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル/配給会社:東宝
パラダイスキングは上記の理由から単身でバイクのような飛行機に乗って南の島にたどり着くのです。
着の身着のまま飛び出した軽装
パラダイスキングが島に向かう格好はジーンズにシャツ1枚に革靴というシンプルな服装でした。
大きな箱や寝袋のようなものもくくり付けられてはいますが、身の回りの荷物としては大きめのリュックが一つだけ積まれています。
計画的に準備をして南の島に向かったのであれば、もっと大荷物を持って船で行くシーンであってもおかしくはありません。
「いろいろ」と表現されていることは、仕事やプライベートで嫌なことであり、衝動的に飛び出してしまったのでしょう。
当時はまだ猿の王ではなかったとはいえ、強さの象徴のような男になる人間でも嫌になってしまうことがあるのですね。
ヒョロヒョロの体
猿たちの王になったときのパラダイスキングは腹筋は6つに割れていて、スマートな体をしています。
しかし、移住前は少し腑抜けたような、情けないような印象を受けるでしょう。
島に着く前の描写では若かりしパラダイスキングの後に大きな錆びた船が描かれています。
これは「以前は頑張って大きく羽ばたいたが、現在は落ちぶれた」ということを暗に示しているのです。
また、トレードマークのアフロが小さいこともまだ強くない状態であることを指しているのでしょう。
新しい環境に落ちぶれた自分を置くことで、新しい自分になろうとしていると考えられます。
強い男になりたいという欲求
いろいろと嫌なことがあって日本を飛び出したパラダイスキングですが、南の島にいき猿たちと戦い、王となりました。
しかし、そもそも猿たちと戦ったから強くなったのでしょうか?