トゥースを通して他のドラゴンとも触れ合い、様々なドラゴンの習性を知っていくヒック。
触れ合う中で「ドラゴンは単にバイキングの敵ではないのではないか」という考えが芽生えます。
生まれたときからドラゴンを退治することを教えられてきたバイキングたちにどのような心境の変化があったのでしょうか。
ヒックの確信
ヒックがトゥースとの訓練を終え食事をしている最中、お腹を空かせてきたチビドラゴンへ魚を分けてあげるシーン。
魚をもらって心を許したのか、チビドラゴンはヒックの腕の中で寝てしまいます。
バイキングでは常に敵だと教え込まれてきたドラゴンですが、ドラゴンはバイキングに対して敵意をもっている相手ではないと確信するのでした。
父の考えの変化
非力な息子であるヒックが悩みの種であったストイック。
トゥースの案内でドラゴンの巣を見つけドラゴンを根絶やしにするため攻撃を仕掛けるのですが、巨大ドラゴンに返り討ちにされてしまいます。
そこに現れたのは自分を助けにきた、ドラゴンに乗ったヒックでした。
自分が予想していた姿ではないもののドラゴンと触れ合い、立派にそして勇敢に成長した息子を見てドラゴンへの考えが変わります。
巨大ドラゴンと戦った理由は?
ラスト間近、バイキングとドラゴンは力を合わせて巨大ドラゴンと戦闘を繰り広げます。
なぜ共生の道ではなく戦ったのか?巨大ドラゴンとの戦いについて考察していきましょう。
ドラゴンは何故バイキングを襲うのか
本作はバイキングとドラゴンの戦いで物語が始まります。
巨大ドラゴンへ献上するため、バイキングから羊などの食料になるようなものを奪っていくドラゴンたち。
ドラゴンたちは自分のためにバイキングから食料を奪っていたのではなく、巨大ドラゴンのために奪わされていたのです。
さらに、食料が足りなかったドラゴンは巨大ドラゴンに食べられてしまうなど、過酷な環境だったことが読み取れます。
ドラゴンと人間の敵
前述の通り巨大ドラゴンはドラゴンたちの視点から見て命を脅かす敵であることが分かります。
バイキングの視点から見ても巨大ドラゴンがいる限りドラゴンからの攻撃が止まることはありません。
また、巨大ドラゴン自体バイキングの存続を脅かす敵そのものです。
戦うキッカケはストイックを助けにきたことでしたが、バイキングとドラゴンたちは利害が一致していたといえるのではないでしょうか。