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名探偵コナンシリーズの中でも映画【名探偵コナン 漆黒の追跡者】は多くのファンを喜ばせた作品です。
「天国へのカウントダウン」以来の黒の組織登場に、胸を躍らせて映画館に足を運んだ人も多いのではないでしょうか。
恐ろしい黒の組織ですが、今回初登場したアイリッシュに注目してみました。彼は映画のキーパーソンになる存在です。
一体アイリッシュとはどんな人物なのでしょうか。
今回は彼の能力や性格、組織での立場を考察しながら、大切な人をジンに奪われた彼の心情にも迫ってみたいと思います。
映画のタイトル(Detective Conan The Raven Chaser)の意味とは
名探偵コナンの歴代の映画シリーズを観ても、タイトルに込められた意味の深さは作品と大いに関係があります。
今回は【漆黒の追跡者】。まずはタイトルの意味を考えてみましょう。
漆黒の(The Raven)
レイヴンは大型のカラス(ワタリガラス)という意味です。
今回の映画の題名はアイリッシュのことを指しているのではないかと憶測が飛んでいます。
松本管理官にしか変装できなかった大柄な彼にぴったりの意味ではないでしょうか。
追跡者(Chaser)
チェイサーは「追うもの」という意味ですが、強い酒を飲んだ後に悪酔いしないために飲む水などの事もまた、チェイサーといいます。
ジン(強い酒)とジンを失脚させようと機会をうかがっていたアイリッシュ(水またはアルコール度数の低いもの)の構図をタイトルから想像することが出来ますね。
ちなみに、酒のジンのアルコール度数は40~50%、アイリッシュのアルコール度数は20%程です。
アイリッシュの能力
さて、松本管理官に変装して捜査会議に潜入したアイリッシュですが、彼の実際の能力はどれくらいのものがあるのでしょうか。
管理官としての統率力
ベルモットがいたので変装がうまくいったのはわかりますが、松本管理官本人のようにバリバリ捜査本部を動かせる手腕には驚きです。
彼が捜査本部にいるときに、誰がアイリッシュなのか視聴者も登場人物もまったく予想がつかなかった(もしくは気が付かなかった)ことでしょう。
このことからも、彼の頭の切れっぷりが裏付けられています。
目暮警部やそのほかの刑事たちもすっかり彼の指示に従っていましたからね。
鋭い洞察力・推理力
また、作中ではコナンを疑い警視庁のサイトに侵入したことや、新一とコナンの指紋を照合しようとするところからやはり相当の切れ者であることは明白です。
洞察力や推理力が相当だとわかる描写はほかにもたくさんありましたね。彼は頭脳戦でコナンを追い詰めた数少ない人物といえるでしょう。
相当の格闘スキル
コナンとのやり取りの後、駆け付けた蘭と戦うシーンがありました。
蘭と渡り合い、最終的には競り勝つのですから体格の差があったとはいえ相当の格闘スキルを有していたことが分かります。
蘭と互角に戦える格闘シーンは手に汗握る迫力の連続で、作品の面白さにも貢献しているといえますね。
アイリッシュの性格
視聴者からも高い人気
実力の高さや侍気質な性格はほかの犯人と比べてもかなり高い人気を誇っているようです。
慕っていたピスコの仇と組織の中でも実力者のジンに挑んだり、志半ばで倒れてもコナンにその思いを託したりなど、人気を集める描写は沢山あります。
不屈の精神の持ち主
頭脳明晰もさることながら、大柄な体を生かした格闘技の強さもアイリッシュの特徴です。
そしてその強さに比例するように真っすぐで不屈の精神も持ち合わせています。