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『ダイ・ハード』は映画という枠を超え、サブカルチャーとも呼ばれた1988年公開の大人気作品です。
ブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーンは、今や不動の人気を誇っています。
そんな人気シリーズの幕開けともなる本作で、アル・パウエルはなぜトラウマを克服できたのでしょうか。
そして日系企業のビルがターゲットになった理由や、金庫のパスワードの秘密など細部まで紐解いていきましょう。
アルがトラウマを克服できた理由
劇中のアル・パウエル巡査部長は、なぜ自分の抱えるトラウマを克服できたのでしょうか。
そして彼は、ラストシーンで完全にトラウマを克服できたといえるのでしょうか
ジョン・マクレーンに話したことも回復への一歩だった
トラウマを克服するのは、大変に難しいことです。
実際にはメンタル面でのトレーニングに多くの時間を費やし、徐々にトラウマを軽減させていきます。
アル・パウエルはラストで突然トラウマを克服したかのように映りますが、実際はトラウマ克服に向けて劇中で一歩踏み出していました。
子どもを撃ったんだ、13歳の少年を。
少年が持ってたおもちゃの銃が本物に見えた。
二度と人を撃てなくなっちまったのさ。
引用:ダイ・ハード/配給会社:20世紀フォックス
上記のようにアル・パウエルは自分のトラウマをジョン・マクレーンに告白しているのです。
他人に話をするということは、克服へ向けての大きな一歩なのではないでしょうか。
トラウマには自律神経が大きく関与しているといわれていますが、人に話を聞いてもらうことでストレスから少しずつ解放されていたのかもしれません。
友を想う無意識の行動
トラウマは「無意識」に心に留まっているものといわれています。
同じように、アル・パウエルがトラウマを克服できたのは無意識に銃を撃ったからではないでしょうか。
彼が子供を撃ってしまった時も、自分が撃たれるかもしれないという防御意識が無意識に引き金を引かせたはずです。
突然銃を向けられた時、人は冷静に頭で考えることができるとは思えません。
アル・パウエルは、銃を向けられた友を救うために無意識で引き金を引いたのでしょう。
そして銃を撃てたことが、彼にトラウマ克服の力を与えたのです。
確かな友情が彼に勇気を与えた
無線でのやり取りを通して二人には強い絆が生まれています。
それは辛かったな。
俺も今辛いぜ。
引用:ダイ・ハード/配給会社:20世紀フォックス
アル・パウエルのトラウマを聞いたジョン・マクレーンのセリフです。