しかし社長の名前はジョセフ・ヨシノブ・タカギであり、赤城ではありません。
パスワードに使用された赤城とは一体何者なのでしょうか。
重役の名前
赤城はナカトミ商事の重役の名前であると明かされていますが、テロリストに襲われた日限定のパスワードです。
ナカトミ商事の東京本社の指令により、毎日パスワードが変更される
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/フォックス・プラザ
伏線のように、冒頭部分でタカギ社長が語っています。
毎回重役の名をパスワードにするのか、全てランダムのパスワードなのかはわかりませんが、東京本社が決めたパスワードということです。
金庫の中に仏像などが入っていたのは、日本企業を強く印象付けています。
巧みな伏線を楽しむ
『ダイ・ハード』には的確な伏線がいくつも引かれています。
冒頭部分に凝縮された伏線
ジョン・マクレーンが高い所が苦手という伏線は、飛行機が苦手だというシーンで表現されています。
裸足になって指を丸めて歩け
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/フォックス・プラザ
というセリフも大きな伏線です。
更に飛行機でのシーンは、マクレーンが刑事であることもさりげなく伝えていました。
結末を知ってから観返すと、全てが繋がってくる面白い伏線と感じるでしょう。
風刺されている
本作には融通の利かない警察と、足を引っ張るだけのマスコミが描かれています。
観ているものをイライラさせる存在の警察とマスコミは、意図的にそう描かれているのでしょう。
組織の中でしか行動できない警察や、行き過ぎたマスコミ報道を風刺するシーンとなっています。
見逃せない「ベレッタM92FS」
『ダイ・ハード』といえば、ジョン・マクレーンが使用している銃も注目されるアイテムです。
M92FSを設計したのはイタリアのベレッタ社で「アメリカ軍の正式採用銃」としてファンの心をつかんでいます。
本作以外でも様々な映画で使用されているので、銃に興味のある人は映画を観る楽しみの一つに加えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、アル・パウエルの持っていた銃はSmith & Wesson Model 15で、軍用や警察署など広く使用されたものです。
『ダイ・ハード』は不動のシリーズの幕開け
『ダイ・ハード』は後に世界一ついていない男と呼ばれ、愛され続けています。
そして、本作はサブカルチャーともなった大作の幕開けの物語です。
ボロボロのTシャツで奮闘する姿は、クールなヒーローや負け知らずなタフガイとも違う独特のマクレーンスタイルを確立しました。
『ダイ・ハード』のような名作は、時代を超え何度観ても楽しめるものではないでしょうか。