出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B072J37YV6/?tag=cinema-notes-22

「20世紀少年」は浦沢直樹の代表作である大人気コミックを原作としています。

第一章から第三章までの3部作として作られ、サブカルチャー的な人気を誇った作品です。

第一章となる本作から、映画全体の謎となるともだちの正体を徹底考察していくと……ともだちを示唆する伏線が存在していました。

フクベエは事故ではなく自殺を試みたのか、謎の死に迫ります。

またケンヂ死亡説が出た理由や犯人の真の目的も考察していきましょう。

第一章から推察する「ともだち」の正体

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20世紀少年は、最終章でともだちの正体が明かされていますが、第一章では全く分からない状態です。

その為、怪しいと思われる登場人物は観る人によって異なり、推理するという楽しみもプラスされています。

怪しいのはヤン坊・マー坊

まず、ともだちとして怪しいのは双子のヤン坊とマー坊ではないでしょうか。

しかし「史上最悪の双子」が大人になっても、そのままケンヂを虐めるともだちになったというのは考えにくい設定です。

続編の予告を観てともだちがふたりいたから……という理由もあがっていますが、おそらく制作者側の引っ掛けでしょう。

映画の中に伏線が隠れていた


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「20世紀少年」の映画には登場人物のフルネームが記載されています。

マルオは丸尾道浩、ヨシツネは皆本剛などあだ名の由来となった本名が分るのです。

勘のいい人ならここでともだち=フクベエではないか、と気がつくでしょう。

服部哲也がフクベエの本名であり、服部という苗字が仮面を物語っています。

劇中で忍者ハットリくんのお面をかぶっていた時点で、もしかして犯人はフクベエではないか?と推理出来るのです。

監督が出したヒント

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監督である堤幸彦は「声」がヒントだと語っていました。

劇中の犯人の立ち姿や声をよく聞きとっていくと、佐々木蔵之介演じるフクベエのように聞き取れます。

フクベエかもしれないと疑い、同窓会シーンを観返してみると、よげんの書をなかなか思い出さないケンヂに対してフクベエが下記のように切り出しています。

あっ俺、覚えている

引用:20世紀少年/配給会社:東宝

この時フクベエは、ケンヂがすぐに思い出さないことに、イラつきを感じたのかもしれません。

または思い出させようと、横から口を挟んだのでしょう。

子供の頃に死んだカツマタ君が怪しい

本作で、ドンキーは子供の頃に理科室で何かを見たと語られています。

話の流れから、カツマタ君の幽霊ではないかという流れに落ち着きますが、この伏線は本作で回収されていません。

実際には誰が死んだのか、わからないままなのです。

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