動画の前半にあるヴァルとのやり取りや仕切り具合からも、彼女を中心にパーティーが盛り上がっているような印象を受けます。
他の登場人物に比べても彼女は美人で垢抜けた印象がありますし、ヒロイン的なポジションだったのではないでしょうか。
そんな学校の中心的な存在からいじめられる存在へと落ちてしまったローラ。
これまで自分に優しい言葉をかけてくれた人たちから次々に罵声を浴びせられ、絶望を味わう日々だったはずです。
心無いメッセージ
ヴァルの死の直前、動画を削除して欲しいとお願いするローラとヴァルのやり取りが明らかになります。
ヴァルがローラに「死ねば?」と返していることから、ヴァルのその一言が彼女を最終的に追い詰めたのでしょう。
泥酔動画ではローラはヴァルにはかなり強く出ていましたが、その姿が逆転したような描写です。
バカにしていたような相手から、虫けらのように扱われることはローラにとっては耐え難いことだったのかもしれません。
また、削除して欲しいとお願いしていることからも、ローラは当時ヴァルによって動画が投稿されたのだと思っていたのではないでしょうか。
誹謗中傷
ブレアは親友でありながらローラの泥酔動画へ誹謗中傷のコメントを残していました。
そのことをローラに問われた際、言い訳としてみんながやっていたから冗談のつもりだったことを告白します。
ブレアが言った、“みんな”というのは普段から仲のいいグループだと思われる、このスカイプのメンバーを指しているのではないでしょうか。
暴露で明らかになる様々な関係性や事柄から、このメンバーは日頃からかなり自分勝手な人物たちであることが描かれています。
だからこそ、ローラはこのスカイプに現れ、次々に復讐を行なっていったのでしょう。
ローラの仕草から読み取る撮影者へのヒント
物語の最後には、問題のローラの動画を撮影した人物はブレアだったことが明らかになります。
しかし、それ以前に動画の撮影者を予想できるポイントがありました。
動画内で、安心した様子で寝ているローラはしーっと口元で指を立てる仕草をしています。
これは普段から親しい間柄の人物に声をかけられたからなのではないでしょうか。
物語の前半からブレアは彼女の幼馴染であることを話しているので、ローラに一番近い人物だということがわかります。
そんな彼女が相手だったからこそ見せたあの表情、仕草だったのではないでしょうか。
だからこそ彼女がこの事件の発端だったことへの驚きが生まれますが、そこに復讐の真の意味を知るポイントがあるのです。
ローラの真の目的
1年前に死んだはずのローラが現れた理由。それは自分を苦しめた者への復讐に他なりません。
次々といじめに関わった友人に復讐を果たしていきますが、この計画は全てブレアのために用意されたものだったことが読み取れます。
ブレアにだけ送られるメッセージ
スカイプのグループ通話に現れたbillie227はブレアにだけ個別でメッセージを発信し続けています。