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2019年に公開された劇場アニメーション「センコロール コネクト」についての考察記事です。
独特な世界観とアクションシーンに目が行きがちな本作に登場する、キャラクターたちに焦点を当てて掘り下げていきます。
センコロールとは
映像デビュー作として登場し、見るものの度肝を抜いたセンコロール。
本作の基本情報を改めて振り返ってみましょう。
クリエイターコラボの輝き
2009年に個人制作アニメとして海外で公開され、国内外で評価を集めた作品「センコロール」は漫画家・イラストレーターである宇木敦哉監督の映像デビュー作です。
個人制作であるがゆえの、純度の高い世界観が楽しめるSFアクションで、登場する怪獣(ドローン)たちの動きと、独特な質感表現が特徴になります。
ボーカロイド界隈ではではその名を知らないものはいないsupercellのryoが音楽を担当し、世界観の広がりを感じさせるBGMや主題歌を創りあげていることにも注目です。
1と2の合作「センコロール コネクト」
「センコロール」は東京都の支援を受けて生まれ、そして後にアニプレックスに見いだされます。
公開された「センコロール」が評価を得たため、一度2014年に続編「センコロール2」公開が予定されるものの延期になりました。
改めて制作され、2019年6月29日に前作と合わせた1本の作品「センコロール コネクト」として公開されたのです。
ブサ可愛いセンコの生態をチェック
まずは本作に登場するマスコット的存在の怪獣・センコを筆頭に、ドローンについて考察していきます。
センコの手触り感は?
センコは変身能力を持っており、自在に強度や硬度を変えられますが、普段はフワフワモチモチしています。
ドローンにつままれているときも引っ張られるような質感だったので、かなり柔らかい模様です。
冒頭でセンコに身を沈めて寝そべるテツをみると、布団や枕に近い感触なのでしょう。
餌は他のドローン
センコを始めとしたドローンたちは、ほかのドローンを食べて生きています。
「センコロール」ではセリフで、「センコロール2」ではハンペンがドローンを食べているシーンが確認できることからも、確定事項と取れます。
ちなみにドローン以外のものを食べているのはセンコだけです。
センコやドローンに自我はあるのか
基本はリンクしている者のコントロール下にあり、主張しないだけで、センコやドローンたちにも自我があります。
またリンクを通じて念じるだけでなく、声をかけて返事をもらったりとコミュニケーションも取れるようです。
センコは無口に見えてプリンをねだったり、自分の意志で無関係なユキを助けたりと、豊かな意思が表現されているシーンが随所にあります。
一度は切れたセンコのリンクが復活したのも、テツとセンコがお互いを思っているからでしょう。
必死にかばうシーンとそれに応えるシーンで、両者の絆を感じられます。
センコはイメージがリンクすると変身できる?
センコは基本的に食べたものに変身できますが、変身できる物体はリンクを支配しているイマジネーションによって変化するようです。
ユキのイメージでは棒やパチンコ(スリングショット)のようなものになったりしますし、シュウのイメージだと大型軍用機にもなります。