出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B000W05NUA/?tag=cinema-notes-22
2007年に映画化された名探偵コナンシリーズの紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)。
コナンの作品の中では「ややマイナーな映画」として扱われることも多い作品です。
しかし、映画の設定や物語を深く考察していくと、非常に興味深い内容がたくさん隠されている作品であることが分かります。
今回はそんな紺碧の棺について詳しく解説していきたいと思います。
舞台設定等に関する情報
ここでは、設定などに関する情報をまとめたいと思います。
舞台となった神海島(こうみじま)は実在する?
今回の映画の舞台にもなった神海島ですが、結論からいうと実際にある島ではありません。
あくまでもオリジナルの島ということで、実在するものでは無いようです。
ネット上では「神津島という伊豆諸島が近いのではないか」という噂もあります。
ただし、気候の違いなどはあるため、確実に「神海島=神津島」とは断言できないでしょう。
アン・ボニーとメアリ・リードは実在した海賊!
今回のメインテーマでもある宝探し。
作中では、アン・ボニーとメアリ・リードという2人の海賊が残した宝を探していました。
このアン・ボニーとメアリ・リードは実在する海賊のようです。
アン・ボニーは、18世紀のカリブ海で活動した海賊。アイルランドで私生児として生まれる。ジョン・ラカムの手下の1人である。
海賊の記録が盛んにとられていた海賊の黄金時代に生きていたということもあり、メアリ・リードと共に特に名が知られている。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/アン・ボニー
18世紀にカリブ海を荒らし回ったといわれる女海賊は、実はメアリの方がアンよりも16歳も年上だったといわれています。
また、今回の作品中では獄中でメアリが病死したと紹介されていました。
一般的には妊娠を理由に死刑を免れた後に病死といわれています。
なので、この妊娠していた子供がストーリーに絡めばより深みのある謎になったかもしれませんね。
脚本家はルパン三世を手掛けた柏原寛司さん
「紺碧の棺」の脚本を手掛けたのは、ルパンシリーズでもお馴染みの脚本家・柏原寛司さん。
冒頭のカーチェイスの場面では、ルパンと不二子ちゃんが登場しています。
恐らく脚本家の柏原寛司さんによる遊び心で、このような演出を取り入れたのでしょう。
サメの撃退方法は間違っている!?
かなり余談になりますが、作品中ではサメを追い払う方法としてボンベの酸素を噴射するシーンが観られました。
しかし、この方法は実際のサメには無効だといわれています。
なので、サメに関するトリビアとして周りに紹介しようと思っている人は、注意しておきましょう。
なぜ宿泊予約は入っていなかったのか
今回の映画の冒頭では、毛利小五郎が予約したはずのホテルで予約に名前がない所から、島での話が始まります。
この予約ですが、観光課長である岩永さんが毛利小五郎に「承った」ということを伝えたという流れのようです。