もしマルコがニキータを殺したのなら、彼がボブに殺されることは間違いありません。マルコは自分が殺されると分かっていたのです。

自分を殺す相手に愛する人の運命を託すのは理解しがたい行為です。

けれどもこの行為は、ニキータが生きているとボブに信じ込ませるための一か八かの賭けだったと考えられます。

マルコは自分が生き延びるために彼女の生存をほのめかしたのでしょう。

「ニキータがフィルムと手紙を置いて、行き先も告げずに出て行った。自分にはどうにもできないから彼女を頼みます。」

そんなシナリオをマルコは作ったのではないでしょうか。

そのために手紙の偽装をし、心にもなくボブにニキータを託したのが実際のことろだったと推測します。

ラストシーンの真意

ブロマイド写真★映画『ニキータ』アンヌ・パリロー/銃を構える

ニキータが書いたとされる手紙にボブは目もくれませんでした。なぜなら手紙はマルコの嘘だと感じたからです。

なぜ寂しくなるのか

お互い寂しくなるというボブの言葉も、ニキータにもう会えない寂しさを表しているわけではないのでしょう。

これはボブがこれからマルコを殺すという前提に立っているのです。

「お前(マルコ)は今から俺(ボブ)に殺されるから、俺たちが顔を合わせるのは最後だ」という認識だったと思われます。

だから、皮肉を込めて「寂しくなる」と口に出したのです。そう考えてみるとボブは根っからの悪人なのでしょう。

ボブの微笑の意味

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マルコの愛によってニキータは人間として生きたいと思い、足を洗うことを決めました。それはボブの立場からすればいい迷惑

ニキータをまともな人間にしてしまった邪魔者としてマルコを捉えていたのではないでしょうか。

また同時に、嘘をついてまで生き延びようと図ったマルコに哀れみと滑稽さを感じたとしたら、皮肉な微笑を浮かべた意味が分かります。

マルコの微笑の意味

上記の様なボブの反応を見て、自分は殺されると悟ったマルコ。

「お互いに寂しくなる」という言葉を「今からお前を殺すぞ」という合図として受け取ったのだと思われます。

死を覚悟したマルコは、何ともいえない微笑でボブの言葉をただ受け入れるしかなかったのです。

解釈は十人十色

十人十色

映画「ニキータ」はネット上でもラストの解釈が色々とされています。この作品はあえて観る者に結末を委ねるという方式をとっているのでしょう。

ニキータの行方やマルコとボブの会話、手紙の意図。何もはっきりと答えが示されてないため、全てが怪しくみえるのです。

もしかしたら機密情報のフィルムも偽物なのではないかと思うと、考察が尽きません。

何度も見返して自分なりの答えを導き出すのも、この作品の楽しみ方といえそうです。