出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00O0HVQWU/?tag=cinema-notes-22
プレデターシリーズの二作目として描かれた本作は前作「プレデター」の続編として1990年に公開されました。
1997年のロサンゼルスを舞台に、宇宙の狩人プレデターと警察やマフィア達との死闘が描かれています。
前作よりも詳細にプレデターのキャラクターが描かれたことで作品としての立体感・厚みが出てきました。
わけても今回はプレデターが子供や妊婦を襲わない理由をしっかり掘り下げていきましょう。
そして、その中でベールに包まれているエイリアンの骨の謎と銃を渡された真意にも迫ります。
プレデターのキャラクター性
「プレデター2」を彩る面白い要素は何よりもプレデターのキャラクター性でしょう。
前作では謎のままだったプレデターの出自やバックボーンがしっかり明かされていきます。
どのようなものだったのかを見ていきましょう。
高度に発達した戦闘民族
その出で立ちからも分かるように、プレデターは地球人よりも遥かに高度に発達した戦闘民族として描かれています。
同時代の日本の代表作はアニメ「ドラゴンボールZ」のサイヤ人に近いといえる設定でしょう。
逆にいうと、最初から戦う為に鍛え上げられているために、話し合いや平和の概念を持っていないことになります。
こういう純粋に強い敵というのはそれだけでも脅威・畏怖の対象となりえるのは間違いありません。
子供や妊婦を襲わない理由
とはいえ、プレデターは単なるバトルジャンキーというわけではなく、彼らにも彼らなりの掟が存在します。
その代表的なものが本題にもなっている「子供や妊婦を襲わない」というルールです。
これはいわゆるフェミニストであるとか、「女子供に優しい」とかいうことではありません。
プレデターが子供や妊婦を襲わない理由は最も勇敢で強い者を相手にすることを信条としているからです。
同時にプレデターがしっかり相手の力量や眼力を見極めた上で有益な戦いのみを行う高潔な存在である証明にもなります。
屈強な武士道精神
戦闘民族としての側面がより前面に押し出された結果、プレデターは日本の侍の如き武士道精神の持ち主といえます。
任務達成の為なら自爆行為だって容赦なく行い、自らの信念にかけて相手と戦うのです。
そしてまたそれに見合うだけの高い戦闘能力や肉体も施されているからこそ屈強な精神が宿るのです。
健全な精神は健全な肉体に宿るといいますが、そういう意味ではプレデターは健全な肉体と精神の持ち主なのでしょう。
何故ロサンゼルスを襲ったのか?
こうして見ていくと、気になるのはどうしてそんな戦闘民族の彼らがロサンゼルスを舞台にしたのか?ということです。