この浮気を仕組んだのはいったい誰なのでしょうか。

映画では明確な答えは描かれていませんが、ここでは2つの仮説を立てて考察してみます。

鉄也の母である説

七海の結婚相手である鉄也の母は2人の結婚に対して快く思っていなかったと考えられます。

結婚前の両家打ち合わせの際の発言からもそのことが明らかでしょう。

また、週2回はわざわざ東京の鉄矢に会いに来るほど息子を溺愛しています。

したがって息子を取られてしまったという想いから別れさせ屋を雇い、浮気を仕組んだのではないかと推測できます。

部屋の中のピアスや卒業文集の写真の細工も鉄矢の母だったら容易です。

何でも屋の安室である説

安室は真白から一緒に死んでくれる人を探すよう依頼を受けていました。そこでは1000万円の大金が動きます。

したがって最初から七海を真白のもとへ手配することを前提に動いていたのではないかと考えられます。

また、安室がしきりに口に出すランバラルの友達だからというセリフがあります。

しかし浮気現場とされたホテルに到着した安室を別れさせ屋はランバラルと呼んでいました。

すべてが安室によって仕組まれ、別れさせ屋、浮気調査、人の手配でそれぞれにお金を請求する。

そう考えると物語の筋が通っているように考えることができます。

作品を彩る音楽と映像美

クラシックの名曲をアレンジした音楽

Bride-wedding scores for rip van winkle-

岩井俊二監督作品のなかで大きな意味と役割を持っているのが劇中に流れる音楽です。

過去の作品では監督が自ら音楽を担当しているものもあります。

本作を彩る音楽はオーケストラで演奏されるようなクラシックの名曲を映画用にアレンジしたものです。

また結婚式で使われるようなクラシックの曲が多く選ばれているのも特徴です。

音楽を担当した桑原まこはその後『花とアリス殺人事件』でも音楽を担当することとなります。

さらに映画の予告編で流れる真白を演じたCoccoが歌う『コスモロジー』も結婚式を彷彿とされる楽曲となっています。

音楽と映像

【映画パンフレット】 リップヴァンウィンクルの花嫁 監督 岩井俊二   キャスト 黒木華, 綾野剛, Cocco, 原日出子, 地曵豪, 和田聰宏, 毬谷友子, 佐生有語,

クラシックの名曲をアレンジした優雅な曲と岩井俊二監督の切り取る映像美の融合は本作の見所のひとつです。

特に安室が涙するシーンはピアノと弦楽器が醸し出す優雅な音楽と、混沌としながらも鬼気迫るような映像の対比が絶妙です。

これはシーンのバックで流れる音楽も計算しながら映像を構成できるという岩井俊二監督の大きな強みではないでしょうか。

2匹のベタが七海と真白を意味する

(熱帯魚)ベタ プラガット スーパーブラック オス(約4cm)<1匹>[生体]

本作には多くの生き物が登場しますがその中でも重要な意味を持つものが赤と黒のベタです。

真白の屋敷の生き物で唯一毒性を持たないベタはどのような意味合いがあるのでしょうか。

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