だから例えば俊太郎が大工になると言ったら、建築関係の仕事を志望したのではないでしょうか。

また会えるという確証が無い別れをした当時、少しでも再会の確率を上げるための必死のきっかけ作りだったと思われます。

二人で逃げたかった理由

moving on, train tracks, running away 二人で逃げることを提案された俊太郎は悩んだ挙句断りました。

カツベンと恋を天秤にかけた結果、カツベンを選んだことになります。

梅子がこの提案をした意図とは一体どのようなものだったのでしょうか。

映画抜きでも仲が続くのか

再会した梅子が二人で逃げたがったのも、映画という媒体がなくても普通の男女のように愛を育てたかったからではないでしょうか。

最初から映画抜きで、ただの人間として彼らが出会っていたら、これほどの葛藤はなかったかもしれません。

それに、子供の頃は小さすぎて恋人関係になれませんでしたが、今の梅子は女優として成功への階段を登っています。

女性としての魅力も兼ね備え、もう恋人になってもいい年頃です。

きっと一緒に逃げてくれると淡い希望を持っていたのでしょう。

「好き」の温度差を測る

片方がどれだけ相手を好きでも、恋愛は成立しません。ですからお互いの「好き」に明らかな開きがあったらいけないのです。

俊太郎と梅子の場合、梅子の想いの方が強いように見えます。

もし俊太郎が梅子と同じくらい彼女を好いていたら、逃げることを決断したでしょう。

梅子は俊太郎との想いの温度差を測るためにワザと逃亡を提案したのだと思われます。

これは一種の賭けであり、俊太郎が断ったことで二人はすれ違っていることが判明するのです。

自分の役を知り列車に乗った梅子の決意

wagon, train, track 俊太郎がカツベンを目指す役があるように、梅子にも京都へ行って女優に磨きをかけるという役があったようです。

それは彼女自身が望んでいたわけではなかったのですが、俊太郎のために決意しなければならなかったのだと思われます。

ではなぜ彼女は女優への道を進む決意をしたのでしょうか。

駅に俊太郎が来なかったことは、恋人としての梅子ではなく、女優としての「松子」を応援することを意味しています。

そしてその想いを察知した彼女は二川と列車に乗り込んだのです。

俊太郎から「女優として活躍してほしい」と言われれば、それに従うのが梅子。愛しているがゆえに京都へ向かったと考えられます。

酒に溺れた山岡

alcoholism treatment, addiction treatment, rehabilitation 俊太郎が憧れるほどのカツベンだった山岡は酒浸りになり、まともに舞台に上がれませんでした。