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【マイ・プライベート・アイダホ(ネタバレ)】2人が結ばれなかった理由を解説!最後の車でマイクを乗せていったのは誰?

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B0009ULBOA/cinema-notes-22

映画「マイ・プライベート・アイダホ」は1991年公開のス・ヴァン・サント監督製作のアメリカ映画です。

「マラノーチェ」「ドラッグストア・カウボーイ」と共に「ポートランド三部作」として数えられています。

売春・同性愛・近親相姦といった非常に重たい設定を通して若者達の青春の痛み・残酷さを描きました。

主役のリヴァー・フェニックスはほぼノーギャラでの出演にも関わらず、以下の賞を受賞しています。

ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞
全米映画批評家協会賞主演男優賞
インディペンデント・スピリット賞主演男優賞

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/マイ・プライベート・アイダホ

本稿では性格も生き様も対照的な二人の男娼が結ばれなかった理由を中心に解説してきましょう。

そして、ラストカットで示された車でマイクを乗せていった人が誰なのかも併せて見ていきます。

二人の男娼

男娼

「マイ・プライベート・アイダホ」最大の見所は何よりも中心に来る二人の男娼です。

マイクとスコットは同じ男娼でありながら、その考え方も生き様も全く違っていました。

まずは二人の性格を細かく分析してみましょう。

貧民と富豪

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まず根本的に違うのはマイクとスコットの育ってきた家庭環境の違いです。

マイクは自身の体を売る住所不定のその日暮らしであり、筋金入りのゲイとして生計を立てています。

一方のスコットは市長の息子という高貴な身分の出身であり、男娼もボブに誘われたからに過ぎません。

まずはこの貧民と富豪という身分の差が二人の生き様に大きな影響を及ぼしているのです。

社会的少数派と社会的多数派

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マイクとスコットの身分の差は同時に社会的少数派と社会的少数派という違いにも繋がっています。

父が実の兄で母と近親相姦をしているという狂った家庭環境で育ったマイクは社会から見ると少数派です。

一方スコットは真っ当に育ちごく普通の価値観で生きており、それは即ち社会的多数派ということになります。

日の当たる場所で育った者と日陰で生きるしか道がない者、それがこの二人の運命なのです。

マイナスエネルギーとプラスエネルギー

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二人の最大の違いは精神の波動がマイナスエネルギーかプラスエネルギーかという点です。

マイクは自身の若い体とルックス以外は何もなく、自分の為にしか生きられないマイナスエネルギーで生きています。

一方スコットは多少の興味本位で男娼に羽目を外すことはあっても他者の為に生きるプラスエネルギーの人です。

だからこそマイクの周りには社会の底辺と呼ばれるような人達しか集まらず、スコットには真っ当な人達が集まります。

つまるところマイクは「陰」、そしてスコットが「陽」といえるのではないでしょうか。

青春の暗黒面

暗黒青春時代

「マイ・プライベート・アイダホ」で描かれているのは何よりも青春の暗黒面です。