彼は、インターネットにの普及に伴い現代人は本を読まなくなり、ネット上に転がっている中途半端な知識しか求めなくなってしまったと主張しています。
彼のこの考えは映画の製作にも影響しており、CGでないと難しいようなシーンでも、なんとか実写で撮影しているのです。
そんなノーランが「インターステラー」を撮影するにあたり、「2001年宇宙の旅」の影響を受けたのは言うまでもありません。
当時の撮影手法を用いた作風は、古参のSFファンにノスタルジーと興奮を与えました。
物語にも多大な影響
クライマックスシーンのオマージュ
更に、ノーランはストーリーにも「2001年宇宙の旅」のオマージュを入れ込みます。
映画後半のクライマックスシーンでの描写や筋書きが、「2001年宇宙の旅」にかなり似ているのです。
結末は違えど、クーパーと人工知能TARSのやり取りや、クーパーがブラックホールに落ちるシーンのカメラワークなどには、「2001年宇宙の旅」の匂いを感じ取らずにはいられません。
ノーランによる、時代を超えて愛されるSF作品に対する敬意が感じ取れる部分です。
「インターステラー」で登場するSF用語を紹介!
「インターステラー」の製作背景がわかったところで、本題である用語解説をしていきましょう。
聞き覚えのあるものから耳に触れたことのないような言葉まで、様々なSF用語が登場します。
ブラックホール
今回登場するSF用語の中では、最も聞き馴染みのあるものでしょう。
ブラックホールというと、名前の通り宇宙にぽっかりと穴が開いているものだと思いがちですが、そうではありません。
実は、ブラックホールは地球などど同じ天体の一種なのです。
ただし、質量が一般的な天体の比ではなく、結果として全てを飲み込むほどの引力を生み出します。
その引力によって光までも吸い込んでしまうことから、観測時には大きな穴に見えるというわけです。
ワームホール
全てを飲み込むブラックホールと、理論的に存在するのではないかといわれている、全てを吐き出すホワイトホールをつなぐ、仮想的なトンネルです。
ワームホールを利用することで、超長距離間移動やタイムトラベルが可能であるともいわれています。
超常的な重力は、時間を遅らせると考えられているのです。
二進法
最近では高校の授業などでも教わる二進法は、すべての数字を「0」と「1」で示したものです。
作中では、モールス信号と組み合わせて、クーパーがマーフィーにデータを送る際に利用されていましたね。
一般的にはコンピュータの電子回路などに活用されています。
難解な用語についても解説
5次元
「インターステラー」を語る際に必ず考察の素材となる5次元空間。
これは一体どのような空間なのでしょうか。
3次元から考えてみましょう。