3次元は平面を表す1次元、奥行を表す2次元、高さを表す3次元で構成されています。
つまりは我々が感知している空間ですね。
一般的に言われる3Dを考えるとイメージしやすいでしょう。
4次元ではここに時間が加わります。
時間軸という概念を加えることで、3次元を超越した次元階層を表しているのです。
では5次元はどうでしょうか。
5次元は時間軸すらも超越した世界であり、時間軸がたくさんあるような世界であると考察することができます。
つまり、ブラックホールに巻き込まれたクーパーが辿り着いた5次元世界とは、過去と未来すら超越した空間だったのです。
そんな超越空間が、作中では「本棚の裏」だったというわけですね。
特異点
劇中で語られる特異点とは「重力の特異点」のことを示しています。
簡単に言うと、ブラックホール内に存在する、重力が無限大になる部分です。
ワームホールの項で、超常的な重力が時間を遅らせるという話をしましたね。
重力が無限大ということは、時間の概念を超越しているということです。
時間軸という概念を超越したことで、作中でクーパーが辿り着いた5次元世界が生まれたということですね。
用語が分かればより面白い作品
「インターステラー」では、今回解説した用語の他にも、作中では様々な物理学用語が飛び交います。
この記事で解説している用語が分かれば物語の大筋は理解できますが、他の用語も理解すると、作品を余すことなく堪能できるでしょう。
これを機に物理学に興味を持った人は、是非自分で調べて見てください。
「インターステラー」を完全に理解できるほどになれば、人生における新たな扉が開くことでしょう。