出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07VN6KYCW/?tag=cinema-notes-22
2009年に公開された「センコロール」と「センコロール2」を文字通り繋げた2019年公開の映画作品です。
アニプレックス・動画革命東京の支援の元、宇木敦哉監督個人で短編アニメーションとして制作されました。
宇木監督といえば「デジモンアドベンチャーtri.」のキャラクターデザインで有名な人でもあります。
その独特の映像表現により以下の賞を受賞しました。
第4回札幌国際短編映画祭最優秀北海道作品賞
文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/短編平成21年度(第13回)引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/センコロール
本稿では改めてテツのタコが74号だったことの意味をじっくり考察していきましょう。
また、カナメのおじいちゃんの正体やセンコを守ったテツの心境なども掘り下げます。
ドローンとタコ
本シリーズで登場する独特の生物「ドローン」は”タコ”とも呼ばれています。
何故この二つの呼称なのかというと、本編の怪獣達の生態を見ていれば一目瞭然です。
ドローンは文字通り遠隔操作できる無人機であり、センコ達は正に人間達の遠隔操作で動きます。
そしてタコ、これはあらゆる有機物をタコのように吸収し自身の能力にする設定からです。
その両方の特徴、機能があるからこそドローン、そしてタコという呼称が用いられているのでしょう。
タコが74号だった意味を徹底考察!
続編「センコロール2」ではカナメが出てきたことでセンコがタコ74号だったと判明しました。
果たしてこの番号には果たして何の意味があるのでしょうか?
放映時間と一致
まずすぐさまに連想するのは本作の放映時間が74分であるということです。
前作の時点で74号の設定はなかったので、恐らく今回補足された後付け設定でしょう。
単なる偶然だったにしては余りにも出来すぎているので、意図的につけた可能性があります。
まずはメタ的なジョークも含んだネタとして、放映時間との一致があったのではないでしょうか。
世界で73体もの他のドローンがいる
テツのセンコが74号ということは世界で最低73体は他のドローンがいるということです。
本シリーズで明らかになっているのはテツ、シュウ、そしてカナメの3人のドローンでした。
ユキはドローン使用自体は可能なものの、彼女自身のドローンは持っていません。
彼女が操ったことがあるセンコ、そして16号(ハンペン)は全て他者の借り物です。
しかも内一体が宇宙の衛星クラスですからもっと凄いのが今後出てくると予想されます。
74=無し
もう一つ、センコ自体には固定の能力というものが定められていない、つまり“無し”が挙げられます。
シュウのカニは運動能力が高かったり、カナメのハンペンは巨大な腕と目からのビーム光線が固定の能力でした。
一方テツのセンコにはそのような固有の戦闘能力がなく、彼自身が食べて記憶しているものにしか変形しません。
逆にいうと、固有の戦闘能力がないということは何にでもなることが出来るということではないでしょうか。
だからこそ特定の能力に縛られずその場に応じた臨機応変な戦い方が出来るといえます。
タコを管理している組織がある
そして、これが今回明らかになったことですが、ドローンを管理している組織があるということです。
その組織の全貌はまだ明かされていませんが、今作ではカナメとゴトウダがその組織の一員のようでした。
またこれが恐らくカナメのおじいちゃんの正体を読み解いていく上でもかなり大事な設定となります。
何のためにドローンを組織がかりで管理しているのかしりませんが、世間一般には知られていないでしょう。