そこには少ないながらも二人が潜入の中で培ってきたものを含む色々な接点がありました。

ここではその数少ない接点について見ていきましょう。

モリーと爆破の知識

まず二人が学園生活で持った接点として、モリーと科学の授業で学んだ爆破の知識があります。

モリーとシュミットは喧嘩こそするものの、人質となったことでシュミットの活躍に花を添えました。

そしてジェンコは科学の授業で学んだ爆破の知識をウォルターズ達の車の爆破へと生かしています。

単なる学園生活のやり直しだけではなく、それが問題解決への大きな伏線となっているのです。

ここにこそ潜入捜査で得たもののだいご味があるというものでしょう。

原作へのオマージュ

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二つ目に終盤に重要な役どころを担っていたのがトム潜入捜査官とダグ潜入捜査官です。

こちらは当然原作となるテレビシリーズの設定を踏襲したもので、本作では大先輩になります。

ジェンコとシュミットのバディが原作の二人をオマージュしたものであることが示されるのです。

少ないながらもこうして原作との接点をきちんと作ってくれたのは大きいでしょう。

同時にこの二人の姿が将来ジェンコとシュミットの目指す警察官像なのだとも思わせます。

ワン・パーセンターズとの戦い

三つめが大失敗した潜入捜査の日に戦ったのがワン・パーセンターズであったことです。

ここで一度敵組織と直に戦うことで傾向と対策が二人には打てたのが大きいのではないでしょうか。

民間人を巻き込んだ上顔まで割れるリスクと引き換えだったとはいえ、実戦経験の差は大きく影響します。

一度戦ったことがあればその場でも割と戦術は組みやすいでしょう。

こうした敵組織との直の接点があったことも最後の勝利に大きく役立っていたはずです。

友情ではなく絆

ともに戦える「仲間」のつくり方

こうして見ていくと、本作でコメディタッチに描いたものはジェンコとシュミットの関係性でしょう。

二人の関係性を言葉で表現するならやはり“友情”ではなく”絆”ではないでしょうか。

ジェンコとシュミットは何から何まで正反対で、仕事仲間となるまで接点はありませんでした。

友達・友情とは普通気が合うから接点を持ち、そこで気が合う人が親友になっていきます。

しかし、二人が尊敬しているのはお互いに持っていない特技や能力といった側面です。

そこが先にあって仕事の中で関係性が作られるので、性格が正反対でも共に戦う仲間になれました。

仕事仲間というとドライな響きがありますが、根底にあるのは人間性と能力への信頼です。

コメディベースでありながらこの二人の特徴を非常に的確に描けていたことが本作の白眉でしょう。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?

本作は表面上下品なネタやコメディ系の描写が多いのでどうしても色眼鏡で見られがちです。

しかし、そのコメディに騙されず文芸の核を見ていくと非常に真っ当なヒーロー物語だと気づきます。

まるで接点のない新米警察官二人が紆余曲折の末真の警察官になるという王道的な構造です。

切磋琢磨しながら得られた絆は下手な友情よりも強固で、きっと二人は最高のバディとなれるでしょう。

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