そうしたらヨローナも彼らの笑顔を見て、母親らしい笑顔に戻るだろうと思ったはずです。

「あなたは私(アンナ)の子供ではなく、自分の子供に目を向けてね」という視線を送っていたのかもしれません。

ヨローナへの感謝

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アンナは仕事と子育てに追われ、忙しい日々を送っていました。

我が子を愛してはいるが、仕事との両立で子供たちの面倒を少し疎かにしていたという可能性はあります。

そんなアンナは今回の件で、何よりも子供が大切だと再認識したはずです。

もしかしたらヨローナは、現状を振り返るチャンスをくれたかもしれない。

そう思ったら、ヨローナへの感謝の気持ちが芽生えたのではないでしょうか。

しかしもしこのような心温まるラストを意図していないのだとしたら、少々恐ろしい結末が想像できます。

本当に退治できたのか

ペンダントで優しい顔に変わった時に退治できていたら、ヨローナも報われただろうと思われます。

しかし鬼の形相に戻ってから退治したので、まだこの世に未練が残っていて、また出現する可能性もありそうです。

しかも乗り移る体を手にしてしまったとしたら、それはきっとアンナの体だと考えられます。

ラストシーンで水たまりを見たアンナは、すでにヨローナに乗っ取られていたかもしれないのです。

アンナの体を乗っ取ったヨローナは、この後アンナの生活に溶け込まなければなりません。

その生活の中では、いつでもどこでも水が存在するとは限らないでしょう。

ですがラストのアンナの表情はどこか余裕があります。つまりヨローナには、もう水たまりが必要なくなったのです。

長年かけた乗っ取り計画は、初めて成功したと考えられます。

そしてもう水に囚われなくて済むのだという清々した表情で、水たまりを見たのではないでしょうか。

このシーンからもう一つ分かることは、ヨローナが我が子への懺悔の気持ちより、自分の自由を優先させたということ。

やはり彼女は自己中心なのです。

まとめ

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夫の浮気により我が子を溺死させたヨローナは、同情を誘う霊だと思われていましたが、実際は違っていたようです。

彼女は嫉妬心に駆られて子供に手をかけ、しかも自分が乗り移れる体を探してさまよっていたように見えます。

ペンダントも気休めでしかなく、彼女の暴走は誰にも止められないのです。

ヨローナはアンナとパトリシアの前に現れ、どちらがより自分に似ているか適性テストをしていたのかもしれません。

そしてアンナの体に乗り移ることを決めたのは、最後にパトリシアが改心し、アンナと子供を守る行動をとったからではないでしょうか。

念願かなって水たまり生活から脱したヨローナは、今後アンナとして生きていきます。

彼女はもう二度と同じ過ちを犯さないのでしょうか…。

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