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パク・チャヌクが監督を務め、ハリウッド版も作られた「オールド・ボーイ」。
この作品は漫画『ルーズ戦記 オールドボーイ』を原作とした韓国映画です。
チェ・ミンシク演じるデスが突然監禁され、訳もわからぬまま解放されます。
自分を監禁した犯人を探し始めた矢先、カン・へジョン演じるミドと出会い、愛してしまうデス。
しかしそれはユ・ジテ演じる犯人ウジンの計画通りでした。ウジンは何のために監禁し、なぜミドと出会わせたのでしょうか。
今回は、足跡の謎・なぜメモの「エバ」に疑問を抱かなかったのか・ウジンの自殺と監禁の理由をネタバレ考察します。
ウジンの自殺と監禁の理由
デスを突然監禁し、最後には自殺を選んだウジンは、なぜこんな行動を取ったのでしょうか。
自殺した理由
15年間復讐だけのために生きてきたウジンは、デスが服従するのを見て達成感を得たでしょう。
しかし目標達成と同時に生きる意味を失ったのです。
そして姉アスが死んだ瞬間を思い出して、死しか自分には選択肢がないことを悟ったのだと考られます。
本来なら姉が死んだ時点で彼も自殺するつもりだったのかもしれません。
ですが復讐がウジンの寿命を伸ばし、やり切った時にその寿命も燃え尽きたのでしょう。
監禁理由
ウジンの1番の目標である「近親相姦による復讐」を果たすためには、ミドの成長を待つしかありません。
ミドが大人になるまで会わせないようにデスを隔離しておく必要があったようです。
それに15年も監禁されたら憎しみが日に日に強まることが予想されますから、ウジンとしてもそれが楽しみだったのかもしれません。
自分を憎む相手が最後に許しをこう姿。それを想像することがウジンの怒りを鎮める手段にもなっていたのではないでしょうか。
復讐の後に訪れる苦痛
デスが初めてウジンと対面した時、今まで忘れていた苦痛が復讐が終わった時に帰って来るだろうと話をしていました。
これはデスに言った言葉ですが、実は自分に向けたものでもあったのだと思われます。
復讐に燃えていたのはデスだけでなくウジンもなのですから。
そしてデスが服従した時にウジンの復讐は終わり、忘れていた苦痛が帰ってきたのです。
その苦痛は死ななければ逃れられないほど激しい痛みだったのでしょう。