そして怪物の弱点を伝え、一緒に奴らを壊滅させる計画をするのではないでしょうか。
それに他の生存者たちはアボット家が知らない連絡手段を持っているかもしれません。
より多くの人に情報を広めれば、それだけ倒せる怪物の数も増えます。
人類と怪物の数が逆転し、時間をかければ怪物を滅ぼすことも可能なはずです。
子孫繁栄
リーとイヴリンが新しい命を授かる決断をしたのも、人類が生き残るためなのではないでしょうか。
イヴリンが妊娠した当時は怪物との戦いに勝利する確率はほぼゼロでした。
だからといって彼らはこのまま怪物に殺されるとは思っていなかったようです。
生まれてくる子供がすぐに殺されてしまう運命だと思ったなら、親は新たな子供を授かろうと考えないでしょう。
絶対に人類は勝てるという確かな自信があったのかもしれません。そう考えると、アボット家は必ず他者と交流するはずです。
リーガンやマーカス、そして今回生まれた赤ちゃんが大人になった時、他の生存者と恋に落ちて結婚。
そして子供をもうけて命のバトンを繋げることがリーとイヴリンの望みだと思われます。
何年かかるか分かりませんが、怪物を全滅させて再び人類が繁栄する日が来るでしょう。
怪物が地球に来た意味
宇宙から来た怪物たちはなぜ地球に目をつけたのでしょうか。
ノイズが嫌いで人間を殺すのなら、最初からノイズのない惑星に降り立てば良かったはずです。
彼らは無神経に物音を立てる存在を恐怖に突き落としたかったように見えます。
殺害はあくまでも強い恐怖心を植え付ける手段かもしれません。
物音にイラついて殺すのなら、先ほども述べた通り最初から生き物のいない場所に行けばいいのですから。
人間を食べた形跡もありませんし、襲われる原因を作った人しか襲わないのであれば、人間に何らかの警告をする目的があったのでしょう。
怪物の立場になってみると、耳を塞ぎたくなるような不快な声があちこちから聞こえる状態にあったのだと思われます。
それはまるでSNSに書き込まれる誹謗中傷を指しているようです。
受け取る側のことも考えずに発信することへの抗議が、怪物という形で表現されているのかもしれません。
まとめ
この作品は人間側からしたら、発言の自由を奪われた不当な侵略に見えます。
しかし怪物側から見たら、不快な発言をする人間への報復と解釈できるでしょう。
立場が変われば捉え方も変わります。自分の主張を押し通そうとすると、対立が起こるのは当然です。