ベクターはザレムに行ってその底辺で生きるよりアイアンシティの王様でいたいと考えています。
ベクターほどの人物でもザレムでは下層階級だという事ですね。
火星のテクノロジー
ベクターの背後にいる最大の黒幕である『ノヴァ』はアリータの心臓を欲しがっていました。
アリータの心臓はアイアンシティ全域の数年間分のエネルギーを供給できるほど強力なパワーを持っています。
300年前の火星は地球では解明できないほどの高度なテクノロジーを持っていたという事です。
そんな技術で作られた心臓を持つアリータが細身ながら最強の戦士であることには納得させられます。
チレンが2人を逃がした理由
イドとチレンは二人ともに最高技術を持つサイバネ医師です。
チレンは原作には登場しませんがアニメ化された時に新しいキャラクターとして登場しました。
二人の関係
本作では二人は元夫婦で娘を失ってから関係が冷えてしまったようです。
チレンはザレムへ行くためにベクターに近づきました。
アリータに使われたボディーは足の悪い娘のために作られたもので、チレンとイドの共作だと考えられます。
進む道が違った今も技術的な部分ではお互い尊敬しあっているのでしょう。
チレンは娘の死を受け入れられず自分を見失っています。
イドはそんな彼女を悲痛な思いで見ていました。
そんなイドもすべてを納得しているわけではありません。
イドが名付けたアリータとは娘の名前だったことからもそれがわかります。
チレンの母性
ノヴァの命を受けてアリータを尾行していたチレンは瀕死のヒューゴを抱いて涙するアリータの姿を見ました。
そして捕えようとはせずヒューゴを助ける手助けをしたのです。
それは何故でしょうか。
ベクターの元に戻った彼女は「自分は医者であり母である」という意思表示をします。
チレンは愛を知り愛する人を失いそうになって涙するアリータを見て自分がかつて『母』であったことを思い出したのです。
母性と医者であることの使命感が二人を助けることを選んだ理由だと推察できます。
ザレムに戻ることだけを考え、そのためには手段を択ばない行動をしていたチレン。
しかし最後には心を取り戻しました。
彼女の持つ技術によってヒューゴの脳は無傷のまま切り離され、サイボーグとしてよみがえることができたのです。
しかし文字通り最後になってしまいましたね。
ザレムへの道
アイアンシティからザレムに行くには『ふたつ』の方法がありました。
ひとつはモーターボールの『最終チャンピオン』になることです。