もし彼がまともな環境で育っていたらこうはならなかったのではないでしょうか。

ネット動画への警鐘

Not Found7 -ネットから削除された禁断動画-

結果論ではありますが、ルーが過激さを求める真意の三つ目はネット動画への警鐘ではないでしょうか。

2014年当時は徐々にYouTuberなどのような動画投稿でお金を稼ぐ新規のビジネスが台頭しつつありました。

自分の好きなことをお金に変えられる反面、面白い動画を撮るために他人の迷惑を顧みない動画も増えます。

いわゆるTwitterのバイトテロなどもこれに類するもので、ルーの存在は絵空事ではなく現実にあるものです。

そのような時代の到来をルーの過激さを求める行動・言動は予言していたことが窺えます。

ニーナが映像を買い取る理由

本作で大きなターニングポイントはニーナがルーの撮った映像を買い取る交渉のシーンです。

ここで彼女は犯罪の片棒を担ぐリスクを侵してまでその選択をしました。

その理由を本編の流れと共にじっくり読み解いていきましょう。

等価交換の法則

等価交換の法則

まずニーナがこの交渉に応じたのは映像だけではなくビデオカメラと警察無線受信機があったからです。

あくまでも二人は「ビジネスパートナー」の関係性であり、単なる男女の関係ではありません。

それだけルーが正確に相手の求めるものを的確に見抜いていたことが挙げられます。

どんなビジネスも必要な軍資金と道具が揃わなくては出来ず、等価交換があってこそ成立するのです。

だからこそニーナはルーの要求を飲んだのではないでしょうか。

視聴率稼ぎ

テレビが映しだした平成という時代 (ディスカヴァー携書)

二つ目にニーナは結局視聴率稼ぎを優先し、その為にはルーの映像が必要不可欠だったのです。

口で綺麗事をいったところでテレビ局も視聴率という数字稼ぎが求められます。

ニーナは過激さがあった上で数字を取れるような視聴意欲をそそる動画が欲しかったのでしょう。

その上で肉体関係の脅迫まであったとなればこれに応えないわけにはいきません。

あくまでもニーナは仕事人としての事情を優先したのです。

天然の狂気

一流の狂気 : 心の病がリーダーを強くする

三つ目の理由としては、ニーナ自体が内面に天然の狂気を孕んでいたからではないでしょうか。

ルーの狂気が環境によって作られた後天的なものなら、ニーナの狂気は内面に孕んだ天然のものでしょう。

特に警察が映像を押収に来た際に自らの成功のために拒否してしまう所などはそれが如実に出ています。

つまりこの終盤でのシーンはルーとニーナが奥底で似た者同士であることを示しているのです。

寧ろ表向き良い人で通している分ニーナの方が実は大悪党かもしれません。

表に見える犯罪者よりも正義の面した犯罪者の方が厄介なものです。

監視カメラへの笑みの意味

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ダークトライアドの特徴が目立つルーは犯罪行為の最後、監視カメラに向かって笑みを向けます。

ただのサイコパスというだけではないこの笑みには何の意味があるのでしょうか?