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『AKIRA』はマッシュルーム(アキラ製作委員会)により製作された、大友克洋原作・監督のアニメーション映画です。
1988年の公開以降、ジャパンアニメーションの金字塔として海外でも多くのファンを獲得しています。
また、2019年は作品の年代設定と同じ年であり、4Kリマスター版の発売など多くの盛り上がりを見せました。
そもそもタイトルである『AKIRA』の正体、そして2020年のオリンピックとの関わりはどのようなものでしょうか?
鉄雄との関係や舞台であるネオ東京についても考察しながら『AKIRA』の謎に迫っていきたいと思います。
AKIRAの正体は何なのか?
本作のタイトルでもあり、物語の中心となっている「AKIRA」とは一体何なのでしょうか?
未来のため研究のため冷凍保存されていた実験体
鉄雄により地下から引っ張り出された冷凍カプセルの中には部位ごとに保存されたアキラの肉体が保存されていました。
これは、科学者たちがアキラの力解明するために解剖を行ったのではないかと考えられます。
また、当時の科学技術では解明できない謎を後世へ託すため冷凍保存をした経緯が描かれていました。
このことから厳重に冷凍保存をしなければいけないほど、バラバラになったアキラにも大きな力があると考察できます。
ナンバーズ史上最強の力を持った少年
アキラの発動した力の中で超能力を持つ3人の子供の記憶の描写がありました。
そこにもう1人の子供が登場したことからアキラはこの3人と同じ時期に超能力を得たナンバーズであると考えられます。
さらに4人そろって訓練を受けていた際に、大きな成果を上げていた描写がありました。
大佐や博士の口ぶりも考慮するとアキラは最強の力をもった能力者であったと考えてよいでしょう。
東京を破壊した新型爆弾
1988年に東京に新型爆弾が落とされたことで瓦礫となった都市を再建したのがネオ東京であると政府は公表していました。
しかし、その時の爆発の描写とアキラの力が解放された時の描写がことごとく似ています。
したがって東京が壊滅した原因はアキラの力の暴走と考えて間違いないでしょう。
最高機密の研究であるナンバーズ計画の失敗ということで、真相も国民には知らされていなかったと考えられます。
崇拝の対象
ネオ東京の街中ではアキラの復活を望み、集会やデモ行進を行う宗教集団が描かれています。
さらにケイや竜の所属していた反政府ゲリラもアキラの復活を目的達成の手段として行動していました。
不満を持った人たちが、力を持ったアキラを崇拝対象や希望のよりどころとしていた側面もあるといえるでしょう。
鉄雄とアキラの関係
もう一人の主人公として物語のカギを握る鉄雄とアキラの関係についても考えてみましょう。
大きな力を持った2人の超能力者
鉄雄が能力に覚醒した後、アキラから発せられていると思われる声やイメージが脳内に駆け巡っていました。