つまり人間という仮の姿で生存する必要がなくなったといえるでしょう。

あきらは警察官達を殺すのにも躊躇せず、人間に何の思い入れもありませんでした。

不要なものは切り捨てるスタンスの彼女は、ある意味宇宙人らしい宇宙人といってもいいかもしれません。

だから宇宙人としての仕事を終えた彼女は、不要になった自分を切り捨てたように見えます。

ですから宇宙人としてとるべき行動をとっただけのことだったのではないでしょうか。

死を体験してみたい

宇宙人の寿命がどのくらいなのかは分かりませんが、他人の体を乗っ取り続ければ、もしかしたら永遠に生きられるのかもしれません。

そう考えると「死」は貴重な体験といえるのではないでしょうか。

地球に来て、次々と新しいことを学習したあきらとしては死もそんな学習の一種に位置づけられていたと考えられます。

侵略が始まったら鳴海だけでなく真治もいなくなるという話がありました。

ならばあきらも天野も死んでしまうのでしょう。

侵略の爆撃で一瞬にして死ぬよりも、身体が動かなくなり息が絶える過程を1つずつ確かめられる死に方を選択したのかもしれません。

桜井が天野に乗り移らせた理由

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人間である桜井が、本来敵である宇宙人の天野に体を提供するのは、普通ならば考えられない話です。

もしここで天野が死ねば、宇宙人は地球を侵略できなかったでしょう。そして桜井も死なずに済んだのです。

ではなぜ桜井は自らすすんで敵に手を貸したのでしょうか。

存在価値

子供とも久しく会っておらず孤独な桜井に対して、天野には仲間がいて、彼らのために頑張っていました。

桜井はきっと天野の方が自分よりも存在価値があると考えたはずです。

桜井が生き残っても喜んでくれる人はあまりいません。

だったら自分の体を提供して天野に喜んでもらえた方が幸せなのではないかと思ったのではないでしょうか。

人間は生き延びる価値があるのか?

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GPSをオフにしてあると桜井を騙したのは人間でした。

この時桜井は思ったはずです。「人間の敵は本当に宇宙人なのか」と。

嘘をつかない宇宙人の天野と比較したら、人間は姑息で信用ならない存在だったでしょう。

それにあきらが轢死した後に桜井がその場で野次馬達に訴えかけた言葉は、彼らに全く響きませんでした。

何を言っても危機感を持たず、自分で考えることも放棄した人間がこのまま生きている意味はあるのだろうか。

そんな疑問と不安が余計に桜井を失望させたのはいうまでもありません。

人間への不信感でいっぱいになった桜井が、宇宙人の計画通り人間は全滅させた方がいいのだという結論を出したのも無理はないのでしょう。

愛の概念を奪わせた真意

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人間を誤解したまま侵略されたくないと語る鳴海ですが、それは本音なのでしょうか。

鳴海は素直に気持ちを言葉にできるタイプではないように見えます。

ですからここの場面においても本心を言っている可能性は低いはずです。

そう考えると鳴海はなぜ愛の概念を真治に奪わせたのでしょうか。

概念なんてどうでもいい

愛という概念を奪おうが奪わなかろうが、どの道人間は全滅させられてしまうし、真治もいなくなると思っていた鳴海。

であればこの後に及んで概念を奪わせても意味がないといえるでしょう。

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