出典元: https://www.amazon.co.jp/dp/B07B7FNDK4/?tag=cinema-notes-22

前川知大が主催する劇団の舞台を原作とし、黒沢清が監督を務めたS F映画「散歩する侵略者」。

宇宙人あきらが一家惨殺事件を起こすシーンから幕が上がり、恐怖の侵略が始まる予感を漂わせます。

その頃、加瀬夫婦の夫・真治(松田龍平)は宇宙人に乗っ取られ、別人のようになっていました。

まるで何も覚えていない夫に最初はイライラしていた妻・鳴海(長澤まさみ)ですが、徐々に心を開いていきます。

天野のガイドになることになった桜井(長谷川博己)も宇宙人の存在を半信半疑ながらも協力することに。

静かな日常が不穏な世界へと変わっていくのとは反対に、鳴海と桜井は宇宙人を守ろうとします。

なぜ侵略される側の人間である鳴海や桜井は宇宙人の味方をするのでしょうか。

今回は、愛の概念を奪わせた真意・なぜあきらは死を選択したのか・桜井が天野に乗り移らせた理由を考察します。

ガイドを選ぶ基準は「信頼」

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誰が信頼できて誰が信頼できないのかを判断することは困難です。

ですが宇宙人は地球に到着してすぐにガイドを見つけました。

なぜ彼らは信頼できる人をあっさり見つけることができたのでしょうか。

鳴海を選んだ真治

宇宙人にとってガイドは信頼できるパートナーでした。

鳴海と出会った当初から怒られてばかりの真治は、どうして彼女を「信頼できる」と判断したのでしょうか。

宇宙人真治は真治の記憶を持っています。

不倫をしていたのですから、鳴海のことを疎ましく思っていた可能性はあるでしょう。

しかしもし鳴海に愛想を尽かしていたのなら、彼女を信頼できる人間だとは思わなかったはずです。

信頼できなければガイドにはしません。

真治は不倫をして鳴海を裏切りましたが、それでも鳴海を特別な存在だと思っていたことは明らかです。

鳴海は「夫婦として破綻していた」と主張しましたが、真治はそう思っていなかったでしょう。

だからこそ鳴海にガイドをお願いしたのです。

あきらはガイドを探さなかった

真治も天野もまずはガイドを探しました。

ですがあきらは乗り移った人間の臓器を調べ始め、人間を物質として理解しようとしていたように見えます。

これでは信頼できるパートナーを探すどころではありません。

しかしこの行動は宇宙人あきらだけの考えなのでしょうか。

そのヒントは、真治の記憶から「鳴海は信頼できる」と判断したケースにあります。

宇宙人の性格だけでなく器となる人間の記憶も影響を与えていることは明らかです。

であれば、あきらがガイドを探さないのは器となった人間が他人を信頼していなかったからかもしれません。

あきらが死を選択した理由

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地球にやって来た当初は金魚や人間を乗り換えたあきらですが、車に轢かれた際にはそのまま死ぬことを選びました。

乗り移ろうと思えばいくらでもできたはずなのに、あえて死んだのはなぜなのでしょうか。

任務完了

あきらの任務は通信機を作ることでした。

その通信機もあとは組み立てるだけという段階にきており、彼女がいなくても出来る状態。

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