「私は生きている?」

「えぇ…生きているわ」

「なら、なぜ人間のために死ぬの?」

引用:ディストピア パンドラの少女/配給会社:ワーナー・ブラザース

メラニーが火を放ったのは大切な人間だけは箱に残し、その他の人類をハングリーズにしてしまえば死なずに共存できると考えたからです。

ヘレンの流した涙の意味

箱の中に残った希望は

涙
ヘレンは朝目が覚めると改めて実験室の外は病原菌が蔓延し、二度と外に出ることができないという事実に直面します。

ヘレンの流した涙は自分の心に従って行動したことが、人類を滅亡させたという後悔と懺悔する涙だったのでしょう。

そして、取り残されたその世界はメラニーが授業で創作した、理想の物語の通りになってしまったと悟るのです。

「“あなたは特別な子”いつも一緒よ。私はあなたを絶対に1人にしない。」

そして、2人は幸せに暮らしました。

引用:ディストピア パンドラの少女/配給会社:ワーナー・ブラザース

ヘレンは人類に対しては善人になれなかったけれども、メラニーに対しては責任を果たせたのではないでしょうか。

ハングリーズの“長”となったメラニー

The Girl with all the Gifts
ヘレンは朝が来るたびに涙を流していたのではないでしょうか?廃墟の街で教育を受けずに成長したハングリーズの子供達を教育するのです。

ヘレンは残されたハングリーズの子供達のために残された一生を過ごすので、彼女にとってそこはディストピアでした。

一方メラニーは街にいたハングリーズの子供たちをまとめる長のようになり、その姿はパークス軍曹のように厳しくたくましくなりました。

メラニーはハングリーズにとっての「希望」となりました。そして未来に広がるハングリーズの世界は彼女にとってはユートピアなのです。

既存のゾンビ映画とは一線を引く映画

The Girl With All the Gifts [Region 2]
作中の真菌の原因である“タイワンアリタケ”は、実際に自然界に存在し「蟻をゾンビ化」させるキノコなので話はより現実的です。

博士がワクチンの開発に躍起になる正義感にもリアリティを感じ、教師が子供達を守ろうとする心理にも理解ができます。

この映画はSFホラーとして楽しむものではなく、実際に起きている新型ウィルスへの脅威にも置き換え考えることができるでしょう。

もし未来に未知の真菌が発生し人類存亡の危機が訪れたら、人類の人間性や性善説でいかに乗り越えられるのかその可能性を問える内容でした。

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