出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07GB1F53K/cinema-notes-22

『blank13』は、放送作家であるはしもとこうじの実話を基に2017年に公開された作品です。

俳優の斎藤工が本名の「齊藤工」名義で監督した初の長編映画として話題になりました。

主演を高橋一生が演じ、リリー・フランキーや松岡茉優、神野三鈴といった実力派キャストが多数出演。

国内外の映画祭で多くの賞を受賞しています。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017 観客賞
ゆうばりファンタランド大賞
第20回上海国際映画祭アジア新人賞部門
最優秀監督賞(齊藤工)
第15回ウラジオストク国際映画祭長編コンペティション部門
最優秀男優賞(高橋一生・斎藤工・リリー・フランキー)
第3回シドニー・インディ映画祭
最優秀脚本賞(西条みつとし)
トロント日本映画祭2018
AUDIENCE CHOICE KOBAYASHI AWARD
第38回ハワイ国際映画祭
Halekulani Maverick Award(齊藤工)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/Blank13

13年間失踪していた父親の葬儀で息子たちが言った「嫌い」には、どんな気持ちが込められていたのでしょうか。

また、コウジが父親を慕っていた理由や、父親の雅人の不器用な愛情についても考察していきます。

息子達が言った「嫌い」に込められた想いとは

喪主の挨拶で、息子2人は参列者に父親のことは嫌いだと言います。

この言葉には一体どういう気持ちが込められているのでしょうか。

辛い13年間を送ることとなった恨み

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雅人が失踪したことで、残された家族は400万円の借金を背負います。

母の洋子は仕事を掛け持ちして朝から晩まで働き詰め。ヨシユキとコウジもそれを手伝います。

小学生や中学生の頃といったら、友達と遊んだりして気楽に過ごすのが一般的ではないでしょうか。

しかし、二人はそういった生活とは無縁です。特にヨシユキは、コウジの面倒も見なくてはならず相当不満が溜まっていたはず…。

なんで俺がこんな苦労しなくちゃいけないんだよ

引用:blank13/配給:クロックワークス

辛く苦しい生活への不満が爆発したこのセリフには、借金を作って失踪した父親への激しい恨みが表れています。

母親に苦労を掛けていることに対しての憎しみ

父親が出て行ったことで、一番の被害を被ったのは洋子です。

借金を返しながら女手一つで息子二人を育てるのは並大抵のことではありません。

交通事故に遭い顔に怪我をした状態でも笑顔で仕事に向かう母親を見て、ヨシユキとコウジはどれだけ胸を痛めたことでしょうか。

明るくふるまう母親とは対照的に言葉も出ない二人からは、母にとてつもない苦労をかける父親に対する憎しみが読み取れます。

見捨てられた寂しさからくる恨めしさ

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これはコウジの「嫌い」に込められている気持ちになりますが、自分たちを見捨てたことに対する恨めしい気持ちも含まれているはずです。

家族の中で唯一父を慕っていたコウジは、雅人が失踪してからもその帰りを待ち続けます。

しかし、雅人が戻ってくることはなく、コウジはずっと父親から見捨てられたという寂しい気持ちを抱いていたのではないでしょうか。

どんなに辛い生活でもずっと一緒にいて欲しかったのに自分たちを置いていなくなってしまった…。

この「哀しい」「寂しい」という気持ちが「嫌い」という言葉となってでてきたのです。

コウジが父を慕っていた理由は?

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