いいかえれば王の嫡子のみが使える剣といえるでしょう。
エクスカリバーの強さ
劇中ではエクスカリバーは魔女ニムエを倒せる剣として描かれていました。
実際の伝記に登場するエクスカリバーも魔法の剣として、持つものは怪我をすることがない、といわれています。
エクスカリバーを魔力がないヘルボーイが持つことで、剣が彼に魔法の力を与える最強コンビといえそうです。
この剣は史上あまりにも有名な名剣で、それを悪魔であるヘルボーイが使いこなすという点に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。
ヘルボーイは悪魔の王でもある
こちらも映画では詳しく描かれていない部分なのですが、アーサー王の血を引くヘルボーイは悪魔の王としての資格も持っています。
ヘルボーイの本当の父親アザゼルは地獄の王になろうとしており、息子に王の証でもあるアナムの右手をつけました。
この右手こそ悪魔を支配できるヘルボーイの右手というわけです。
悪かったな、俺がヒーローで
引用:ヘルボーイ/配給会社:Lionsgate Films
上記のキャッチコピーは、ヘルボーイの容姿だけではなく悪魔としての立場も含まれたものなのでしょう。
だから劇中でヘルボーイを味方につけようと悪魔たちが躍起になっていたのです。
ヘルボーイは人間としても悪魔としても「選ばれし者」といえるでしょう。
悪魔感がリアルでゴア描写が強い
デヴィット・ハーバー演じるヘルボーイは、他のヒーロー像とは全く異なる存在で観る者を楽しませてくれました。
怪物のような肉体で戦いながらも、超常現象防衛局で仕事をするヘルボーイという設定は、原作を忠実に再現しています。
また本作ではR15指定となる程のゴア描写を使っています。
原作者でもあるマイク・ミニョーラ完全監修の元、よりリアルで大人向けの悪魔が誕生したのです。
本作は怪僧ラスプーチンやアーサー王伝説など、盛りだくさんに詰め込んだ作品でした。
ヘルボーイは背景を知るほど楽しめる映画
『ヘルボーイ』は原作「百鬼夜行」を元にして作られています。
恋愛感情には一切触れず、ひたすら地獄と人間を描いた作品となりました。
一方で、悪魔と人の間で揺れるヘルボーイ、人として我が子を愛したブルーム教授など親子の絆が強く描かれていたのではないでしょうか。
何を持って悪魔となるのか、何をもって親子となるのか、様々な観方が出来る映画です。
また、2004年公開のギレルモ・デル・トロ監督版「ヘルボーイ」と本作を観比べてみるのも面白いかもしれません。