出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B06WD8DR2L/?tag=cinema-notes-22

2017年公開の映画、『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』。

『攻殻機動隊』『東のエデン』でも有名な、神山健治監督がメガホンを取っています。

女子高生のココネ(声:高畑充希)が、幼馴染のモリオ(声:満島真之介)と繰り広げる冒険譚。

現実と夢が交互に繰り広げられる象徴的な物語が伝えようとしていたことはなんだったのでしょうか。

ここでは、映画予告編などでも何度も言及されている「夢」の意味に注目して考察していきます。

夢から理解する事件

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現実と夢が交差する本作ですが、事件の大筋を整理すると物語の構造が見えてきます。

事件の首謀者、渡辺の狙いはタブレットを奪い自動操縦のオリジナルコードを手に入れることでした。

2020年東京オリンピックまであと3日。シジマ自動車は自動操縦技術を完成できていません。

そこで事故などが起きれば、志島会長(声:高橋英樹)の失脚は必至。渡辺はこの機会に、会社乗っ取りを狙っていたのです。

これを物語にあてはめれば、悪い大臣が王様の座を狙う王道な構造ともいえます。

物語の定型が、現実の話をわかりやすく示す一例です。この構造を念頭に作品をみていきます。

鬼の正体を考察!

夢の中、ハートランド国は鬼に襲われていました。この存在は何を示していたのでしょう。

海の外からくるもの

鬼について、作中での描写と説明からいくつかわかることがあります。

まず、鬼が小型の大砲で撃たれた際。崩れた手からは「自動車」が零れ落ちました。鬼を構成するものは自動車なのです。

ここから、鬼は自動車、あるいはそれに関する技術的なもののメタファーだと推察ができます。

これに加えて、「鬼は海の外からやって来る」という言及も。シジマ自動車は日本を代表する車メーカーです。

とすれば鬼は海外のライバルメーカー、あるいはその技術を象徴しているといえるでしょう。

親子の確執

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更に、ココネの母イクミの回想シーンも考察に役立ちます。

意見の対立からシジマ自動車を去るイクミ。この時点で会長が否定していたことが、自動操縦技術でした。

新しい技術を取り入れなければ、他社の技術革新に負けてしまう。

イクミの主張は、昔気質な職人たちにはその時点では受け入れられることができませんでした。

夢の中、鬼の襲来に際してエンシェンとピーチは言います。

ハートランド王に 魔法を認めてもらうチャンスだ

引用:ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜/配給会社:ワーナー・ブラザース

彼ら=イクミとモモタローが戦っているのは鬼と同時に、理解し合えない親や古い体制でもあります。

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