違う国のいわば軍隊を動かすためにはそれなりの理由が必要になります。車を盗んだという程度では到底動いてくれません。
したがって大きな理由を作り出すためテロリストという単語を出したと考えられるでしょう。
バンドメンバーの格好
ノルウェーの国境警備隊がテロリストだと疑わなかった理由として、バンドメンバーの格好も考えられます。
長い髪やヒゲ、素顔がわからないメイク。黒をメインとした格好。攻撃性の高そうなバンドTシャツ。
やはりこういった見た目、格好というのは勘違いされてしまうのではないでしょうか。
世界で起こっているテロリズム
テロリストに間違えられた背景には世界で起こっているテロリズムの影響が考えられます。
2000年以降から戦争や内戦などにより世界で大きなテロが起こり始めました。
さらに2015年頃からはヨーロッパにもテロが広がり始め、多くな凄惨な事件が起きています。
テロがより現実的になっているからこそ、テロリストという嘘をノルウェーの警察も信じてしまったのでしょう。
ヘヴィメタルな劇中の音楽
『ヘヴィ・トリップ』(原題:Reissue Hevi)で流れる音楽はもちろん、ヘヴィメタルを基調とした音楽です。
さらに劇中ではヘヴィメタルの名曲をキャストたちが演奏するシーンもあります。
メタルキッズが歓喜するヘヴィメタルの名曲
インペイルド・レクタム初のオリジナル曲のネタ出しでメタルの名曲のリフを演奏しています。
パンテラやチルドレンオブボトムの曲などメタル好きにはたまらない演出です。
さらにフィンランドではヘヴィメタルや北欧メタルが人々にとって身近であるとも考えられます。
キャストが着ているバンドTシャツもバラエティに富んでおり、どんなバンドのものか要チェックでしょう。
メタルバンドのベーシストが作る劇伴
フィンランドの北欧メタルバンド「ストラトヴァリウス」のベーシストとして有名なミュージシャンです。
2007年にフィンランドの映画『V2』でも音楽を担当しており、まさしくぴったりな起用といえるでしょう。
コメディでありながら、本格的なヘヴィメタル映画となっているのは彼の功績が大きいと考えられます。
音楽の持つ力
『ヘヴィ・トリップ』 が伝えてくれている、音楽の持つ力についても考察していきます。
音楽のもつセラピー効果
音楽のもつセラピー効果は有名です。映画でも後任ドラマーとなったオーラーもセラピーを受けていました。
確かに音楽は生活に必要不可欠なものではないかもしれません。
しかし生活を豊かにしてくれたり、誰かを救ってくれるパワーを持っているのです。
違う自分になれる
普段はそれぞれうだつの上がらず、地味な生活を送っていたバンドメンバーたち。