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メキシコの海でケイトとリサの姉妹2人が、海底47mに置き去りにされるパニックサメ映画『海底47m』。
海底47mには、サメだけでなく酸素不足や窒素酔い、恐怖などの数々の敵がおり、息をつく暇がありませんでした。
本作で最も気になることといえば、ケイトの生死でしょう。ケイトは結局死んでしまったのでしょうか。
また映画ラストではリサが狂ったように笑います。あの笑いには、一体どんな心情が見え隠れしているのか。
そして救助に来ていたハビエルを、危険と分かっていながら迎えに行くリサ。
非効率的な動きをした理由にも、疑問が浮かぶでしょう。今回はこの三点について、考察していきます。
ケイトは殺された!理由1:映像とサメの習性から
結論から言うと、ケイトはサメに殺されている可能性が非常に高いです。
それは、サメに襲われた時の映像やそれまでの情報から、ケイトは生存する可能性の低さが分かります。
6m級のサメのアゴ
ケイトがサメに襲われるシーン。このシーンをよく見ると、サメはケイトの顔にかみつきました。
ということは、少なからず酸素マスクを壊される、または最悪の場合首ごと喰われている可能性が高いです。
例えマスクだけを攻撃していたとしても、サメのアゴの強さはホホジロザメで300kgほどあると言われます。
決してアゴの力は、動物界では強い方ではありませんが、マスクを破壊するには十分でしょう。
となると、最低でもケイトは酸素の供給元を失います。つまり最低でも、酸素不足による窒息死が予想されるのです。
また、サメの習性から考えると、次に挙げるようなことも考えられます。
出血と集団のサメたち
サメはアゴの力は、他と比べ強くはありません(人間を食いちぎろうと思うと簡単ですが)。
一方その鋭い歯で、何度もかみつき、相手に出血させ弱らせるのがサメの習性です。
とすると、少なくともサメにかみつかれてどこかへ連れていかれたケイト。
何度か攻撃を受けることになるでしょう。また、映画冒頭ではサメが集団でいる様子が写されています。
例え一匹に対処できても、無酸素で出血しているのであれば、余計他のサメを刺激し攻撃されるのです。
となると、ケイトはサメに殺されてしまっているというのが妥当でしょう。
ケイトは殺された!理由2:サメの視点
サメの視点から考えると、よりケイトに対する攻撃性が高まっていることが分かります。
かなり「じらされて」おり、一度のチャンスを絶対に逃さない気概なのです。
蓄積されたフラストレーション
ホホジロザメに限らず、基本的に動物はスイッチが入らない限り人を襲いません。
一方、スイッチが入った時には執拗な攻撃性を見せ、今回ケイトを襲ったサメたちもそのスイッチが入っていると考えられます。
サメの視点から見ると、何度も人間(獲物)が現れており、柵のせいでフラストレーションがたまっているのです。
しかも何度もゲージから出たり入ったりしており、チャンスをわざと作っています。サメのスイッチが入りっぱなしなのも、仕方のないこと。