出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01EHDFAT6/?tag=cinema-notes-22
パックマンやギャラガ、スペースインベーダーなどの、1980年代ゲームキャラクターによる、地球のピクセル化を防衛する『ピクセル』。
ヴォルーラ星にたどり着いた地球からのメッセージは、勘違いにより地球の存続を脅かすものとなりました。
劇中最も盛り上がるのが、ラストのドンキーコングとの対戦です。サムはドンキーコングが苦手だったはずなのに、なぜ勝利できたのでしょう。
また、各ゲームにおけるヒーローとは誰なのかも気になるところです。
そしてラストの衝撃シーンが、ラドローとレディ・リサの間に5人(匹?)のQバートの子どもができていること。
なぜQバートの子どもなのかも含め、今回は三つの視点から考察していきます。
世界王者の実力
さまざまなゲームが得意なサムですが、唯一ドンキーコングだけは苦手としていました。
しかし、これは「作られた苦手意識」だったようです。
少年期のトラウマ
サム・ブレナーの少年期の大会で、ドンキーコングに対する大きなトラウマがつけられます。
レベルが上がると、樽の落ち方が不規則になる。パターンに従ってちゃクリアできない。だろ?ブレナー
引用:ピクセル/配給会社:コロンビア映画
エディに大きなトラウマを植え付けられますが、結局これはエディの不正があったから。
それが明るみに出たとき、サムは自分が世界王者であったことの自信を一気に取り戻します。
その結果、ドンキーコングに対するトラウマがなくなったのです。
トラウマの「リセット・ボタン」
ドンキーコングとの対戦中に、エディの不正を知らされたサムは、トラウマをリセットしました。
ドンキーコングの世界王者は俺。
世界王者にはパターンは不要よ
リセット・ボタンだ。
引用:ピクセル/配給会社:コロンビア映画
ここで言うリセットとは、自分のトラウマに対してのリセットと考えられます。
このリセットは、最近のゲームと昔のゲームの比較をマティと話す場面で語られていました。
リセット・ボタンがある最近のゲームはつまらないとサムは言いますが、その良さや使い方をこの場面で学んだのです。
クリアできないわけじゃない
少年期で臨んだ大会決勝戦。確かにサムは勝負に負けますが、ドンキーコングのゲームをクリアできなかったわけではありません。
決勝戦の勝負のつけ方は、ハイスコアかどちらが先にゲームをクリアするかでしょう。
そう考えると、ドンキーコングを倒すというだけならば、サムにも十分クリアできる可能性はあるのです。
確かにパターン習得によるゲームクリアがサムの得意技ですが、それはハイスコアを出したり、時間を短くしてクリアすることが目的。
しかも、苦手な分野なのに世界王者の実力だと考えると、今回のゲームはサムにとってはむしろ簡単です。
最近のゲームに学ぶ
ヴァイオレットの息子マティが、軍施設でゲームをやっているとき、マティにサムはゲーム攻略法を学びます。
キャラになりきる。死なないように。
引用:ピクセル/配給会社:コロンビア映画
サムの少年期に比べ、最近登場したゲームにはパターンがありません。そんなゲームをクリアするためには、マティの考える攻略法が必要です。
ドンキーコングは、レベルが上がるごとに樽が不規則に転がされてきます。これをクリアするには、最近のゲームの攻略法が利くのです。
以前軍人にゲーム訓練をさせていたとき、サムはドンキーコングでは無駄にハンマーを取らないよう指示していました。
しかし、ラストのゲームではしっかりすべてもハンマーを使用します。つまり、その場に応じて死なない選択をするのです。