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全編にエルトン・ジョンのヒット曲がちりばめられた映画【ロケットマン】はエルトン・ジョンのファンにはたまらないミュージカル映画です。
伝記映画の形はとっていますが、意図的にかなり史実とは異なる演出をしています。
これまで色んな憶測を呼んでいたエルトン・ジョンのド派手衣装の理由にも注目です。
また彼がドラッグやアルコール、セックスに溺れていったプロセスなども丹念に描かれています。
今回はエルトン・ジョンが派手な衣装を着る理由やタイトルに隠された意図などから彼の孤独の本質に迫ります。
第77回ゴールデングローブ賞においてミュージカル・コメディ部門の作品賞と主演男優賞(タロン・エジャトン)、主題歌賞の3部門にノミネートされ主演男優賞と主題歌賞を受賞している。
引用元::https://ja.wikipedia.org/wiki/ロケットマン_(映画)
タイトル「ロケットマン」の意図
この映画のタイトル「ロケットマン」はいわずと知れたエルトン・ジョンの大ヒットシングルのタイトルです。
彼が自身の半生を描いた映画のタイトルに「ロケットマン」を選んだ意図に切り込んでみましょう。
ロケットマンとは
エルトン・ジョンのシングル曲「ロケットマン」の歌詞から見て、「ロケットマン」とは宇宙飛行士のことをさしていると考えてよいでしょう。
シングル曲「ロケットマン」では宇宙飛行士の孤独が表現されています。
ミュージシャンとして高みに上り詰めたエルトン・ジョンは自身の孤独を宇宙飛行士の孤独になぞらえたのです。
このことから映画【ロケットマン】で彼が表現したかったのは彼自身の孤独感だったことがうかがえます。
彼の孤独とはいったいどのようなものだったのでしょうか。その根源は彼の少年時代にありました。
レジーとロケットマン
エルトン・ジョンの本名はレジナルド・ドワイト、愛称レジーです。
彼は少年時代両親の愛を受けずに育ちました。愛されたいのに愛されない孤独は想像を絶します。
彼は成長するにともない、自己否定に向かわざるを得ませんでした。両親に愛されないレジーでいることに耐えられなかったのです。
ミュージシャンとしての才能に目覚めた彼はレジーではない別の人格であるエルトン・ジョンになります。
ロケットマンのように地上(現実)から宇宙(虚構)に打ち上がる(逃避する)道を選んだのです。
しかしながら、いざ打ち上がってみるとロケットマンも孤独でした。リアリティのある人とのつながりや本当の愛は決して得られなかったのです。
地上に帰還したロケットマン
ステージという虚構の世界で孤独にあえぐロケットマンことエルトン・ジョンはリアルな人とのコミュニケーションを求めます。
結果的に彼は地上に降りて、現実の日常生活に向き合うことに成功するのです。
禁酒にも成功し、社会貢献活動にも積極的に関わるようになった彼はもはやロケットマンではなくなりました。
エルトン・ジョンの衣装
エルトン・ジョンのステージ衣装は極端にド派手です。日本人から見ると欧米のスター達の衣装はどれもかなり派手に見えます。