モリーは幼少の頃、厳しい父親に育てられました。そのトラウマなのか、モリーは権力ある男を支配したがることがある、と自覚します。
これは、父親との再会を果たしたとき、父親がモリーを怒らせるために言った内容でした。
しかし、あながちモリー自身もそれを真っ向から否定する様子はありません。つまり、少なからずモリーにはその気持ちはあったのです。
金稼ぎではなく、セレブなどの権力のある男を支配する。これが、モリーがゲームを運営する一つの動機です。
十分権力ある男たちを支配してきましたが、一方でマフィアに暴行されるなど、命の危険も感じてきました。
モリーもそれから「足を洗う」と言っており、もう、この手のいざこざには巻き込まれたくないのです。
しかし、データを裁判に提出してしまうと、今後また何があるか分かりません。だからこそ、モリーは有罪を主張するのです。
チャーリーはモリーのすべてを知る
チャーリーだけは、モリーの持つデータのすべてを知っています。
そんなチャーリーは、モリーが真っ当に運営していることを知っているために、モリーが罪を被る必要がないことを言いました。
犯罪とは無関係
チャーリーがモリーと一緒に、検察官と司法取引の場に出たとき、モリーが起訴されていることの不思議さを語ります。
彼女はRICO法での起訴に該当しない。正気か?組織犯罪など無関係だ。2年前7か月間手数料を取っただけ。
引用:モリーズ・ゲーム/配給会社:STXフィルムズ
チャーリーは、モリーが真っ当に運営していたことを知っています。
ある意味モリーにとっては、初めて自分を本気で理解して守ってくれる「権力のある男」です。
恋愛感情などはありませんが、そんな男性がいてくれることがモリーにとっては驚きなのでした。
実際に、チャーリーが司法取引において、モリーを必死に弁護する姿にモリーは驚いています。
それは、モリーが思ってきた権力ある男の姿とは違ったものだからです。だからこそ、それで十分とモリーは思ったのでした。
むしろ被害者なモリー
チャーリーは続けざまに語りました。
君が3年間奴らを追っていたのは知ってる。誰よりも奴らの逮捕を望むのは、口に銃を入れられた彼女だ。
引用:モリーズ・ゲーム/配給会社:STXフィルムズ
FBIや検察が特に疑っているのは、モリーがロシアンマフィアを呼び込んだということ。
検察官はそのマフィアを追ってきており、だからこそモリーに目を付けたのです。
しかし、そのマフィアに「ノー」をつきつけたのはモリーでした。結果的に暴行されますが、それは真っ当な運営をしようとしたからこそ。
チャーリーの言葉の節々から、モリーが正当に運営してきたことが分かります。だからこそ、モリーには選択する権利があるのです。
父親が娘に会いに来たのは…
チャーリーと検察官が交渉している間、モリーは父親とスケート場で再開します。
なぜ数年来連絡さえ取っていない父親がそこにいるのか。その理由は、モリー・ブルームの「父親」だからでした。
言えなかったモリーへの愛情
モリーは幼少期に父親に厳しく育てられました。
急性脊椎側弯症と気付く前の背中の痛みを訴える娘に対して、父親が言うのは「耐えろ」との一言だけです。
父親は愛情を持って厳しくしていたつもりですが、それは間違った愛情表現だったのか、モリーは父親を毛嫌いします。
だからこそ、娘が人生のピンチに立っているとき、父親は娘を守ろうとしたのです。
まず伝えるべきことは、娘を愛していたということ。モリーはそれを聞いて涙します。
父親である限り、娘がどのような道を進もうとも愛情を持って見守っていたのでした。
幼少期に伝えられなかった言葉をモリーに伝えるため、父親はわざわざやってくるのです。
モリーの心を開放する
心理学者であるラリー・ブルーム。自分への不信感を持っているモリーの心を開放するため、スケートリンクに来ているのでした。
弟たちくらい愛されたかった
引用:モリーズ・ゲーム/配給会社:STXフィルムズ
ラリーはモリーからこの一言を引きずり出すために、長い「3年分のセラピー」を行い、わざわざスケートリンクまで来たのです。