作品の設定として、今生きている世界は人類の愚かな争いによって荒れてしまったとされています。
若い頃の星の人は「はくちょう座のペンダント」を身につけていました。
好きな星が見られなくなった世界でも、星を忘れないようにと星座が描かれたペンダントを身につけていたと考えられます。
2.プラネタリウムに対する好奇心
もう1つの可能性としては、プラネタリウムに対する好奇心です。
星を見るのが好きだという考察と似た考えになりますが、彼は元々星を見るのが好きだったのでしょう。
自然の星を見たことがあっても、プラネタリウムで星を見たことが無かったのではないでしょうか。
初めてゆめみと出会った時に問題なく見られたら何事も無かったものの、実際は投影機の故障で見ることができませんでした。
最終的に封印都市で屑屋として仕事をするよりも、星を見たい気持ちが勝ったのではないかと考えられます。
ゆめみは神様に何を願ったのか
自動人形のゆめみは神様に願い事をする場面があります。
口頭で説明した部分もありますが、彼女は他のことも願ったのではないかと考えられます。
考えられる要素は2つです。
1.人間とロボットの天国を分けないで欲しい
ゆめみが若き頃の星の人に直接伝えた願い事です。
ロボットである彼女自身は人間への奉仕に喜びを得る存在で、天国に行った後でも人間に奉仕できるような環境に居たいと考えています。
星の人が持病で亡くなった際の演出でも、ゆめみが人間と混じって天国に居る描写があるので、この願いは作中で叶えられています。
2.人類の争いが終わりますように
この要素を考えた理由は、ゆめみによるナレーションでプラネタリウムの特別投影を行った場面にあります。
彼女は人類の問題に対して「全ての問題を解決し、いつの日か星の世界を駆け巡ることでしょう」と話す場面がありました。
特別投影の台本のように思える内容ですが、プラネタリウムに「人が来ないことはあり得ない」と考え続けていた一面もあります。
これらのことから、人類間の争いが終わるのを信じ、前のようにプラネタリウムに人が来ることを祈っているのかもしれません。
老人が渡した宝物の正体
終盤に星の人は地下集落の子供3人に、ゆめみから抜き取ったメモリーカードを宝物として渡します。