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1989年に公開された映画「メジャーリーグ」。
個性的なメンバーが揃った弱小野球チーム「インディアンズ」が奮起し、選手達がチームオーナの企みを砕くべく奮起するスポーツコメディ。
映画は大ヒットし、続編も制作されました。インディアンズは実在するチームですが、本作の公開後に実際に優勝したことでも有名です。
監督はアカデミー賞受賞作品「スティング」で有名なデヴィッド・S・ウォード。
出演はチャーリー・シーン、トムベレンジャー、コービン・バーンセン等。
刑務所に服役していた右投投手のリッキーや怪我でくすぶっていたジェイク。
ストレートならホームランにできるものの変化球に弱いセラノ等個性的なキャラが魅力です。
この記事では、弱かったインディアンズが何故プレーオフで優勝できたのか。
チームの共通の敵とジェイクが元恋人とヨリを戻せた理由も合わせて考察します。
はみ出し者の集まり
本作のインディアンズとはどんなチームだったのでしょうか。
一人一人は力がある
チームのメンバーは皆個性的です。リッキー、ジェイク、セラノの他にも様々なメンバーがいました。
力はあるものの、怠慢な態度で野球をしているロジャー。俊足を誇るお調子者のヘイズ。熱心なキリスト教徒のハリス等。
メンバー全員に共通していることはそれぞれが能力は高いということです。
各人に得意分野があり、それらが集まってチームを形作っています。
まとまりがないチーム
各人の能力はあるインディアンズですが、当初はまとまりがありませんでした。
それは各人が能力の反面、欠点を持っていること。ベテランから新人へのイビリ。それらによる成績の低迷が影響しています。
監督のルーによってかろうじてチームは保たれていましたが、元からはみ出し者の集まりのチーム。
彼らがまとまるためには、共通の目的が必要だったのです。
チームの共通の敵
インディアンズがまとまるために必要だった共通の敵とは誰だったのでしょうか。
オーナー・レイチェル
球団本拠地を移転させるためチームの戦績を悪化させようとするレイチェル。彼女と戦うためにバラバラだったインディアンズはまとまりました。
レイチェルにとっては捨て駒に過ぎない選手たちですが、選手からすれば野球がなければ生活ができません。
前オーナーの妻だったというだけでオーナーとなったレイチェル。
選手たちが野球以外に後がない「持たざる者」なら、レイチェルは「富を持つ者」といえるでしょう。
レイチェルの企みを砕くインディアンズの痛快な姿。試合に熱狂する観客の姿からも考察できますが、彼らは持たざる者にとって希望なのです。