料理が完成した山形は目の前に佐々木がいると捉え、彼が作った料理を見ては優しそうに微笑む。
これらの様子から、仲間と共に作った彼の料理を褒めているのではないかと考えられます。
作品が訴えているものは?
祖父から母、母から息子へと伝承されていくレシピと作成者の記憶を辿っていった『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』。
この作品は視聴者たちに何を訴えようとしていたのでしょうか。考えられる要素は3点あります。
人を信用することの大切さ
山形は一緒にレシピを作っていた楊晴明と鎌田を信じない時期がありました。
自分の感覚を信じて1人で頑張れば、確かに良い物ができるかもしれませんが、周囲の反応はあまり良くありません。
彼は妻の一喝で周りを信じようと努力し、『大日本帝国食菜全席』を作り上げることに成功します。
これは佐々木にも言える話で、佐々木の場合は完璧を求めすぎて周りから人が居なくなり、店をたたむ事態になってしまいました。
自分の力だけでなく他人の力も信用することが大事だと訴えているように考えられないでしょうか。
向上心は大切
『大日本帝国食菜全席』に載せる品目を増やしている中、山形は途中から「別の物にしよう」と話す場面がありました。
これは彼の妥協しない心を表しており、プロの料理人として「もっと良い料理を載せよう」という意識が出ている場面だと考えられます。
人に分かりやすく説明することの大事さ
考えた理由としては山形が書いたレシピが、千鶴から分かりづらいと指摘を受ける場面です。
山形は千鶴の意見を否定しますが、彼女は写真を載せてみようと彼に提案します。
写真付きのレシピを楊晴明と鎌田に見せると、2人は山形の考えた通りに料理を完成させる場面がありました。
これらのことから、人に説明する場合は他人も分かりやすくすることが大事であることを訴えているように考えられます。
まとめ
麒麟の舌という共通点を持つ天才料理人の2人が、世代を超えてレシピを受け継いでいく『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』。
始まりから終わりにかけて、衝撃の事実が明らかになったりと初見は発見が多くて楽しい作品となっております。
本作の注意点としては美味しそうな料理が出てくる場面が多いので、夜中などお腹が空きそうなタイミングに見るのは気をつけましょう。
空腹を満たしてから見ることをおすすめいたします。